韓国初の米アカデミー賞で助演女優賞を受賞した映画「ミナリ」の女優尹汝貞(ユン・ヨジョン)さん(74)が、大衆文化分野で初めて金冠文化勲章を受賞した。
文化体育観光部と韓国コンテンツ振興院は28日、「大衆文化芸術賞」の授賞式を行い、尹汝貞に金冠文化勲章を授与した。大衆文化分野では、これまで銀冠文化勲章が最も高い段階の叙勲だったが、今年初めて金冠文化勲章が与えられた。
文化体育観光部の関係者は、「尹俳優の今年の海外受賞は意味があると判断し、行政安全部と協議して金冠を授与することになった」とし、「尹俳優の受賞で、韓流コンテンツへの関心が高まり、国内大衆文化産業界全般に恩恵が与えられた。今後の後輩演技者の海外進出にも前向きな影響を及ぼしただけでなく、国のイメージやブランド価値も高まった」と選定理由を説明した。
1966年、TBC第3期公開採用タレントとしてデビューした尹汝貞は、昨年公開された「チャンシルは福も多いよね」をはじめ、「殺してくれる女」「高齢化家族」など多様な映画に出演し、ドラマ・芸能でも活躍した。映画「ミナリ」での印象的なお婆さんの演技で、今年国内外の様々な賞を総なめした。
大衆文化芸術賞は、1年間、大衆文化分野における国内外の活動や社会貢献度、認知度などを総合して、優れた功績を上げた芸術家に与えられる政府褒賞だ。今年の大衆文化芸術賞は歌手、俳優、喜劇人、声優、放送作家、演奏者を合わせて文化勲章(6人)、大統領表彰(7人)、首相表彰(7人)、文化体育観光部長官表彰(9人)の計29人に授与された。
金冠文化勲章は、1970年代にフォークブームを起こした第1世代のシンガーソングライター、イ・ジャンヒと韓国映画界の復興期を率いた映画製作者の故李椿淵(イ・チュンヨン)シネ2000代表が受賞した。俳優の朴仁煥(パク・インファン)、俳優の故宋在浩(ソン・ジェホ)、ドラマ作家のノ・ヒギョンは、宝冠文化勲章の受賞者に選ばれた。
大統領表彰には、俳優金永哲(キム・ヨンチョル)、鄭雨盛(チョン・ウソン)、歌手金蓮子(キム・ヨンジャ)、イ・ジョク、金泰浩(キム・テホ)PD、ドラマ「ヴィンチェンツォ」の脚本家パク・ジェボム、「走れハニー」の声優チェ・スミンが受賞した。首相表彰は、俳優のイ・ジョンウンやハン・イェリ、歌手のウンサン、ベーシストのチョン・ウォンヨン、音楽監督のキム・ムンジョン、声優のアン・ギョンジン、芸術監督のキム・ソルジンが受賞した。文化体育観光部長官の表彰はNCT・DREAM、Oh My Girl、俳優イ・ジェフンとオ・ジョンセ、喜劇人アン・ヨンミ、声優チェ・ドクヒ、ベーシスト・ソ・ヨンド、バンドネオン演奏者コ・サンジ、モデル・チェ・ソラが受賞した。
キム・ギユン記者 pep@donga.com