
多島海(タドヘ)海上国立公園の巨文島(コムンド)一帯の一部の磯が、10月から「1年間の休息」を始める。これらの地域では、釣りに使われた鉛などの金属錘が石の隙間に埋められていたり、ごみが捨てられたりするなど、自然環境が深刻に損なわれたという評価を受けてきた。
国立公園公団は13日、来月13日から多島海海上国立公園の巨文島の一部地域で、「磯の生態休息制」を施行すると明らかにした。
生態休息制とは、生態系の毀損が起きた地域の出入りを統制し、自然が回復できる休息期を与える制度だ。同期間、出入り禁止措置を破れば、最大50万ウォンの罰金を払わなければならない。国立公園は自然公園法に基づき、特定地域の出入りを禁止できる。
生態休息制は、巨文島を成す西島(ソド)と東島(トンド)、古島(コド)の3島のうち西島の北側6.5キロ区間と南側の3.5キロ区間で施行される。国立公園公団は今年2月、巨文島一帯を調査した結果、同区間の汚染が特にひどかったと発表した。
国立公園側は、「この地域に捨てられたゴミと石の毀損、火を起こした痕跡などの汚染度が、閑麗(ハンリョ)海上国立公園統営巨済(トンヨン・コジェ)海岸の同じ面積と比べて2.6倍高い水準だ」と説明した。
巨文島の磯の生態休息祭は、来年10月までの1年間行われる。これまで毀損された場所を復元し、自然回復を誘導する方針だ。国立公園公団は1年後、巨文島の磯の汚染度を評価し、必要であれば休息期間を延長する計画だ。国立公園公団の宋亨根(ソン・ヒョングン)理事長は、「磯生態休憩制により、島が回復する時間を持てるようになる」と語った。
カン・ウンジ記者 kej09@donga.com