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マンション警備員に暴行を加えた入居者に懲役5年確定

マンション警備員に暴行を加えた入居者に懲役5年確定

Posted August. 30, 2021 08:53,   

Updated August. 30, 2021 08:53

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自分が居住するマンションの警備員に暴行を加え、脅迫した容疑で裁判にかけられた入居者に対し、最高裁で懲役5年が確定した。

最高裁2部(千大燁最高裁判事)は29日、特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(報復暴行など)、脅迫などの罪で起訴されたA被告(50)の上告を棄却し、懲役5年を言い渡した原審を確定したと明らかにした。

A被告は昨年4月21日、ソウル江北区(カンブクク)のマンションの警備員Bさんが車を出入りするために3重駐車されていた自分の車を押し移すと、「警備のくせに、どうしてやるなと言われたことをやるのか」と胸を突き飛ばし、頬を殴った。A被告はまた、B氏が暴行被害の事実を警察に通報したことに恨みを持ち、警備員のトイレでB氏の頭をつかんで壁に数回ぶつけるなど暴行を加え、辞表を書けと脅迫した罪で起訴された。

A被告はその後、警察の出席要請を受けた後もB氏に対し持続的に暴行を加えた。また、「Bさんは嘘で私の名誉を傷つけた」として警察に虚偽の告訴状を出した。B氏は昨年5月、「二度とこのような無念な目にあって死ぬことがないようにしてほしい」という内容の音声ファイルを残し、自ら命を絶った。

1審の裁判部は、B氏の死亡などを量刑に酌量し、A被告に懲役5年を言い渡した。判決は「B氏は生計維持のために辞職できない状況で、A被告の暴言、暴力などが繰り返されるかもしれないという思いから、日常生活をまともに営むことができない状態にまで至ったものとみられる」と述べた。2審も「A被告は何度も反省文を提出したが、自分の責任について他人のせいにしている。心から反省していると見るのは難しい」とし、1審の判断をそのまま維持した。


キム・テソン記者 kts5710@donga.com