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北朝鮮、李大統領の訪中に合わせ弾道ミサイル発射 「ベネズエラ大統領の米国移送を受けた対米示威」との見方も

北朝鮮、李大統領の訪中に合わせ弾道ミサイル発射 「ベネズエラ大統領の米国移送を受けた対米示威」との見方も

Posted January. 05, 2026 10:35,   

Updated January. 05, 2026 10:35


北朝鮮が4日に弾道ミサイルを発射したのは、李在明(イ・ジェミョン)大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談(5日)への不満の表明であり、存在感を誇示する狙いがあるとの見方が出ている。韓中首脳間で非核化議題が議論されることへの警戒感を示した可能性もある。

韓国軍合同参謀本部によると、4日午前7時50分ごろ、平壌(ピョンヤン)近郊から発射されたミサイルは約900キロを飛翔し、東海(トンへ・日本海)上に落下した。韓国軍が探知した飛距離は約900キロで、実際の飛距離は1000キロ前後とされる。北朝鮮の弾道ミサイル発射は、昨年11月7日以来約2カ月ぶりで、李政権発足後3回目となる。韓国軍は、極超音速短距離弾道ミサイル(SRBM)「火星(ファソン)11マ」(写真)の最長距離発射を試みた可能性が高いとみている。

昨年10月初めの北朝鮮の武装装備展示会で初公開され、軍事パレードにも登場した火星11マは、「北朝鮮版イスカンデル(KN23)」の弾頭部に、グライダー形状の極超音速滑空体(HGV)を装着したタイプだ。極超音速弾頭を搭載し、音速の5倍以上で低空を変則飛行した場合、韓米の迎撃網では対応が困難になると専門家は見ている。

トランプ米大統領が、軍事作戦でベネズエラのマドゥロ大統領を排除し、米国に移送したと発表した直後に今回の挑発が行われたことから、対米武力示威との分析も出ている。峨山(アサン)政策研究院の車斗鉉(チャ・ドゥヒョン)首席研究委員は「北朝鮮が『われわれははるかに危険で、下手に手を出せば大変なことになる』というメッセージを送った」と分析した。北朝鮮とベネズエラはいずれも米国と敵対関係にある点では同じだが、北朝鮮は核・ミサイルといった米国に対抗し得る軍事力を有していることを誇示したという見方だ。

今回の事態が米朝対話に与える影響にも関心が集まっている。慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のイム・ウルチュル教授は「マドゥロ氏の身柄確保は、金正恩(キム・ジョンウン)総書記に『核放棄はすなわち自殺行為』という認識を、より決定的に刻み込むだろう」とし、「これは韓半島の非核化交渉を一段と難しくする」と指摘した。

野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は同日、フェイスブックで「ボンディ米司法長官は、マドゥロ氏が米国へのコカイン流入を主導し、その収益でテロ組織を支援したとの容疑を根拠に、マドゥロ氏を『国家元首』ではなく『超国家的犯罪組織の首魁』と位置づけた」とし、「この論理は正恩氏にも適用され得る」と指摘した。さらに「いま韓国に必要なのは、一方的な武力行使が国際紛争解決の普遍的手段となってはならないという原則を国際社会に明確に示すことだ」と付け加えた。


尹相虎 ysh1005@donga.com