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アフガンの「国民の英雄」の息子、抵抗を呼びかける

アフガンの「国民の英雄」の息子、抵抗を呼びかける

Posted August. 20, 2021 08:39,   

Updated August. 20, 2021 08:39

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アフガニスタンの国民の英雄の息子が「タリバンに対する抵抗が始まった」とし、欧米諸国の支援を求めた。

 

アフガンの元国防相アフマド・シャー・マスード将軍の息子、アフマド・マスード氏(32)は18日、米紙ワシントン・ポストに、「タリバンに対するムジャヒディン(イスラム聖戦士)の抵抗が始まった。しかし、私たちは助けが必要だ」と題する文を寄稿した。

マスード氏は、「私の父は、タリバン政権に対抗して戦うことを絶対に忘れなかった」とし、「2001年、タリバンとアルカイダによって暗殺されるまで、父はアフガンと西側の運命のために戦った」と強調した。

マスード将軍は1980年代、旧ソ連がアフガンを侵攻した時、武装ゲリラだったムジャヒディンを率いて戦った。「パンジシールの獅子」というニックネームは、将軍がアフガン北方のパンジシール渓谷でソ連軍を打ち破った時につけられた。アフガンの国防相になった将軍は、タリバンが浮上すると、彼らのイスラム原理主義に対抗した。しかし、9・11テロ発生2日前の2001年9月9日(当時48歳)、ジャーナリストを装った男たちの自爆テロで暗殺された。9月9日は「マスードの日」と呼ばれ、アフガンの祝日だ。

将軍の息子のマスード氏は寄稿文で、「私は今、パンジシール渓谷で父の足跡を追う準備ができている」とし、「ムジャヒディンの戦士らと共に、タリバンと再び戦う準備をしている」と明らかにした。そして、「私たちは、父の時代から集めてきた弾薬と武器がある。私たちはこの日が来るかもしれないと分かっていた」とし、「私たちには司令官の降伏に嫌気がさしたアフガン正規軍もいて、元特殊部隊メンバーも加わった」と付け加えた。

また、「しかし、この程度では不十分だ」とし、「私たちの軍事力と軍需品では十分ではなく、西の友人が私たちに供給する方法を見つけることができないなら、すぐに枯渇するだろう」と述べた。そして、「米国と同盟国は戦場から去ったが、米国は依然として『民主主義の偉大な武器庫』になることができる」と強調した。これは、米国のフランクリン・ルーズベルト元大統領が第2次世界大戦に参戦して言った言葉だ。

マスード氏は、「タリバンは単にアフガンの問題にとどまらない」とし、「タリバンの治下でアフガンは急進的なイスラムテロ主義の本山になるだろう」と警告した。


兪載東 jarrett@donga.com