Go to contents

米FDAがブースター接種を承認、高危険群が対象

米FDAがブースター接種を承認、高危険群が対象

Posted August. 14, 2021 08:29,   

Updated August. 14, 2021 08:29

한국어

米食品医薬品局(FDA)が12日(現地時間)、臓器移植や癌患者など「免疫力が低下している人」を対象にした、新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種(ブースター接種)を承認した。免疫力が低下している人に対象を限定したが、ブースター接種の必要性を認めたのだ。1ヵ月前までは「ワクチン接種完了者の追加接種は必要ない」というのがFDAの公式の立場だった。イスラエルが先月12日、世界で初めてブースター接種を始めたのに続き、英国が来月6日から50歳以上を含む3200万人を対象に追加接種に乗り出すなど、各国がブースター接種に動いている。

FDAは12日、免疫力が低下している人がファイザーやモデルナ製ワクチンを接種した場合、2回目を接種して少なくとも28日が経過した後にブースター接種を承認すると明らかにした。健康な一般人の追加接種は認めなかった。FDAは、ヤンセン製ワクチン接種者のブースター接種の承認については特に言及しなかった。

 

FDAのウッドコック長官代行は同日、声明で、「今日の決定で医師たちは、免疫力が弱まり、新型コロナウイルスに対する追加保護が必要な患者の免疫力を高めることができるようになった」とし、「(免疫力のある)ワクチン接種完了者の場合、現時点で追加接種は必要ない」と述べた。しかし、感染力が強い変異ウイルス「デルタ株」の感染拡大で、最近感染者が再び急増しており、ブースター接種の対象範囲は広がる可能性がある。米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は同日、CBSの番組に出演し、「すでにワクチンの効力が落ちる兆しが見られる」とし、「いずれ全員の追加接種が必要になるだろう」との認識を示した。


兪載東 jarrett@donga.com