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デルタ株猛威、世界で1日63万人感染

Posted August. 12, 2021 07:28,   

Updated August. 12, 2021 07:28

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新型コロナウイルスワクチンを接種しても変異ウイルスが現れるため、集団免疫は不可能だと、アストラゼネカワクチン開発に参加した英国の専門家が警告した。

 

英紙ガーディアンなどによると、英オックスフォード大学のアンドリュー・ポラード教授(55)は10日(現地時間)、英下院の会合に出席し、「ワクチンを接種しても、以前よりも感染力が強い新たな変異が現れるだろう」とし、「それゆえ集団免疫は可能でない」と明らかにした。ポラード氏は、アストラゼネカとオックスフォード大学のワクチン臨床および開発に参加した英国最高の免疫学専門家だ。現在、「ワクチン・予防接種合同委員会(JCVI)」議長も務めている。

ポラード氏は、ワクチンで新型コロナウイルスの流行を完全に阻止することができないため、「感染後の重症患者に対する治療の改善に集中しなければならない」と強調した。ワクチンで感染そのものを阻止することに劣らず、治療剤など新型コロナウイルスから回復する医療システムの構築が重要ということだ。実際、インペリアル・カレッジ・ロンドンの最近の研究でも、ワクチン接種者は未接種者に比べて感染する危険性が49%しか低くならないことが調査された。

英国は同日、全成人の75%がワクチンの2回目の接種を、89%が1回目の接種を終えた。それでも10日、新規感染者が2万3510人にのぼるなど、依然として1日に2万~3万人台の感染者が発生している。死者も同日143人を記録し、3月12日以降最多だった。

米国の専門家たちも、変異ウイルス「デルタ株」の世界的な感染拡大で、パンデミックの収束が遠ざかったと口をそろえた。テキサスA&M大学のベンジャミン・ニューマン教授(ウイルス学)は、「デルタ株が他の変異とともに感染拡大することが非常に懸念される」とし、「これはまるで映画『ジュラシック・パーク』で恐竜が放たれたことと同じ」と話したと、米紙ワシントン・ポストが10日付で伝えた。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、さらに強い新たな変異株が登場する可能性があるという懸念だ。

テキサス州立大学医学部のビニート・メナチェリー教授は、最適な状態を意味する経済用語「ゴルディロックス」を借用し、「デルタ変異は感染拡大のための最適な条件を備えたという点で『ゴルディロックス・ウイルス』だ」と述べた。人体感染能力が高まれば、ウイルスの生存のための安定性は落ちるが、デルタ株が様々な条件を備えて他の変異を押しのけ、優勢種になったという意味だ。


趙鍾燁 jjj@donga.com