Go to contents

韓国選手団のコロナ検査を世話したオランダ人、大韓体育会のサンデル・ローマルさん

韓国選手団のコロナ検査を世話したオランダ人、大韓体育会のサンデル・ローマルさん

Posted August. 11, 2021 08:26,   

Updated August. 11, 2021 08:26

한국어

「最も嫌なポジティブ(陽性)の単語を一度も聞かなかった。選手が感染せず皆ネガティブ(陰性)で五輪を終えられてうれしい」

 

オランダ人で、東京五輪選手村で韓国選手団の新型コロナウイルスの対応を支えた大韓体育会国際交流部の職員サンデル・ローマルさん(31・写真)は、韓国の隠れた「金メダリスト」と言われる。閉会式翌日の9日、ローマルさんは韓国に向かう航空機を待つ成田空港で、任務完遂記念として、1杯のアイスコーヒーを飲んだ。

2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪組織委員会で2年間、各国の国家五輪委員会(NOC)支援業務を行った後、大韓体育会に入社したローマルさんは、国際オリンピック委員会(IOC)とNOCを相手にする国際業務を担当し、韓国スポーツ実務国際大使の役割を担っている。東京五輪の時はIOCや各国のNOCとともに新型コロナウイルス対応マニュアルを作り、韓国選手団がIOCと東京五輪組織委員会の指針に従って五輪を備えることを支援した。

東京に来てからは、選手たちの手足になった。競技前後でPCR検査を受けなければならない選手団354人の個人バーコードを唾液を入れる検査プラスチックキューブに貼り付けることだけでも数千を超える。誰が唾液サンプルを提出したのかを把握し、検査結果を通知するのもローマルさんの役割だった。太極旗が描かれたユニホームを着て流ちょうな韓国語で業務をこなすローマルさんを見て、海外のNOC関係者が英語で話しかけることを躊躇したという話もある。忙しい日課にも、テレビで韓国選手の活躍ぶりを見守ったというローマルさんは、「走り高跳びの禹相赫(ウ・サンヒョク)選手が韓国新記録を立てたこと、アーチェリー選手の活躍と金軟景(キム・ヨンギョン)選手の女子バレーボールもとても感動的だった。もっと有難いことは、選手たちが感染対策をとてもよく守ったことだ」とし、ファンとして応援したことを語った。東京五輪は終わったが、来年2月に開かれる北京冬季五輪をはじめ、2024年の江原(カンウォン)冬季ユースオリンピックが待っており、一息ついたらすぐに現場に復帰しなければならない。

「時間を作って、白頭大幹を完走してみたい。食事がおいしいという鎮川(ジンチョン)国家代表選手村にも一度行ってみたいですね。代表選手が食事する食堂も立ち寄り、肉が出るならキムチに包んで食べたいです」


兪載泳 elegant@donga.com