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ビンラディン容疑者の隠れ家、外に干した洗濯物で米軍に発覚

ビンラディン容疑者の隠れ家、外に干した洗濯物で米軍に発覚

Posted August. 03, 2021 08:17,   

Updated August. 03, 2021 08:17

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2001年の9・11テロ後、隠れ家で身を潜めていたテロの主犯、オサマ・ビンラディン容疑者の居場所が米軍に発覚したのが、家の外に干されたた洗濯物のためだったと報じられた。ビンラディン容疑者を追っていた米中央情報局(CIA)が、洗濯物の量や大きさなどからビンラディン容疑者がパキスタンの首都イスラマバード近郊のアボタバードのある邸宅にいることを確信したという。ビンラディン容疑者は11年5月1日、この邸宅で米特殊部隊によって射殺された。

米紙ニューヨーク・ポストは1日、安全保障専門家でCNNの元プロデューサーのピーター・バーゲン氏が先月、著書『オサマ・ビンラディンの成功と衰退』でこのように主張したと伝えた。テロ後、各国の情報当局の「指名手配第1位」となったビンラディン容疑者は、3人の妻、8人の子ども、4人の孫と共に暮らす住みかを悩んだ。側近の名前でアボタバードに土地を購入した後、建築家を雇って3階建ての邸宅を建設した。8個以上の寝室、書斎、テラスまで備えたこの家で05年から6年間暮らした。

CIAは10年、「ビンラディン容疑者を警護していたイブラヒムという男がパキスタン北西部のペシャワルで目撃された」という情報を入手し、イブラヒムの動きを監視した。これにより、イブラヒムが運転する車がある住宅に入るのを捉えた。当初、この家はイブラヒムの家と見られていた。しかし、CIAはこの建物に窓がほとんどなく、バルコニーまで高い壁で囲まれているうえ、電話とインターネットがつながっていないことを不審に思った。特に、隣人たちから「あの家に住む人は絶対にゴミを出さない。中で燃やして処理する」という証言を得た。

CIAは、家の外に干された洗濯物から、この家がビンラディン容疑者の隠れ家であることを確信するに至った。家の外には、パキスタン男性の伝統衣装サルワール・カミーズ、女性と子どもたちの服やおむつが毎日干されていた。洗濯物の量と大きさなどから、成人男性1人、成人女性数人、少なくとも9人の子どもがいると見られ、ビンラディン容疑者の家族構成と非常に似ていた。

 

CIAは10年12月、このような証拠を集めてオバマ大統領(当時)に報告した。オバマ氏は著書『約束の地』で、当時CIAがこの邸宅にビンラディン容疑者がいる可能性は6~8割と分析したと語った。オバマ氏は4ヵ月間熟考し、11年4月、「確率は五分五分だ。やってみよう」と言って米特殊部隊に射殺を命じ、その1ヵ月後にビンラディン容疑者は射殺された。


キム・イェユン記者 yeah@donga.com