韓国系女性4人を含む8人が犠牲となった米ジョージア州アトランタで起きた連続銃撃事件の犯人に、仮釈放なしの終身刑が言い渡された。アジア系女性2人と白人男女を殺害した容疑に対する裁判の結果であり、韓国系女性4人を殺害した容疑の判決は別途下される。
27日、AP通信などによると、連続銃撃犯ロバート・アーロン・ロング被告(22)は同日、ジョージア州チェロキー郡の裁判所で、自身の容疑を認めた。ロング被告は今年3月、チェロキー郡のマッサージ店と同州フルトン郡のスパ2店で8人を射殺した。裁判は27日、チェロキー郡で発生した銃撃事件の容疑に対するものだ。チェロキー郡裁判所のエレン・マコリア判事は、ロング被告に4人を殺害した容疑に対しては仮釈放なしの終身刑を、他の容疑に対しては35年の禁錮刑を言い渡した。
裁判の前に、アジア系女性に対する憎悪犯罪の容疑を適用して処罰しなければならないという世論が激しかったが、検察はこの容疑を適用しなかった。シャノン・ウォリス検事は、「捜査当局は人種的偏見の証拠を発見できなかった。憎悪犯罪ではない」と述べた。
検察は死刑を求刑する予定だったが、迅速な裁判進行のために罪を認めた場合に量刑を下げる答弁取引をしたという。地元メディアのアトランタ・ジャーナル・コンスティテューションによると、「アジアンアメリカン正義振興センターアトランタ支部」は、「今回の裁判が正義を実現したのか疑わしい。(銃撃犯は)自身の犯罪に対する立場も、責任を負うという発言もなかった」と明らかにした。来月裁判が行われるフルトン郡のスパ事件の場合、地元検察がロング被告に憎悪犯罪の容疑を適用し、死刑を求刑するという。
27日の裁判で、ロング被告は自身の犯罪が「セックス中毒」のためというこれまでの主張を繰り返した。被告は犯行の動機について、「マッサージ店に行くことを止め、他人に罰を与えたかった」と話した。犯行に対する反省や犠牲者への謝罪の言葉はなかったという。
兪載東 jarrett@donga.com