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非首都圏の感染が40%を突破、尋常ではない全国大流行への警告シグナル

非首都圏の感染が40%を突破、尋常ではない全国大流行への警告シグナル

Posted July. 27, 2021 09:14,   

Updated July. 27, 2021 09:14

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新型コロナの第4次流行がなかなか収まらない。昨日、新規感染者は検査件数が減ったにも関わらず、1318人と集計され、月曜日基準で最も多くの患者が出た。首都圏の場合、第4段階の距離確保を2週間実施したため、拡散の勢いは鈍くなったものの、非首都圏は早いテンポで患者が増え、韓国内発生感染者の中で占める割合は40%を超えている。

政府は昨日から、首都圏の距離確保第4段階を2週間延長し、非首都圏地域でも今日から第3段階を実施することを決めた。大田(テジョン)や金海(キムヘ)などの急激な増加傾向の地域は、第4段階を適用するところもあるが、流行を統制できるかどうかは不透明だ。現在優勢株はデルタ変異株で、新規患者2人に1人以上がこれまでのウイルスより伝播力が2.4倍も高いデルタ変異感染者だ。以前のような強度の距離確保では、拡散のテンポに追いつくことは難しいという意味だ。泣き面に蜂ともいえる「7月末~8月初旬」の休暇シーズンを迎え、主要観光地ごとに避暑客が殺到し、全国の流行に拍車がかかっている。

結局、政府は非首都圏地域の「風船効果」を懸念し、デルタ変異が拡散していることに先制的に対応できず、首都圏の流行を全国的に拡大させたことになる。防疫当局は、今週が第4次流行の長期化を分ける山場になると見ている。少なくとも、患者の増加傾向を停滞局面に変えなければ、全国的に第4段階以上の強力な防疫をしなければならない事態に見舞われかねない。これまで誠実な防疫で患者発生を統制してきた地域としては、一括的な距離確保は不満かもしれないが、今は全力で対応しなければならない状況となっている。不要な移動は自粛し、マスクをかけることや室内換気に気をつけるなど、防疫意識を引き締めるべき時期に来ている。

高リスク群のワクチン接種で致死率は下がったものの、患者全体の規模が大きくなり、重症患者が早いテンポで病床を埋めている。一般のウイルスより重症時の症状が悪化するリスクが3倍のデルタ変異株の拡散も、病床不足を悪化させている。集中治療用病床の確保とともに、生活治療センターも圏域別共同管理で柔軟な病床需給システムを構築する必要がある。

しばらく止まっていた大規模なワクチン接種が、昨日から50代を対象に再開された。しかし、下半期の主力ワクチンであるモデルナの導入に支障が生じ、来月初めに接種予定の人々がどのワクチンを接種するか分からない状況になってしまった。ワクチン需給日程を随時点検し、9月に予定されている1回目の接種率70%の達成を1日でも繰り上げなければならない