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パウエルFRB議長「インフレ懸念で利上げはしない」

パウエルFRB議長「インフレ懸念で利上げはしない」

Posted June. 24, 2021 08:03,   

Updated June. 24, 2021 08:03

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ジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は22日(現地時間)、物価上昇を懸念して先制的に金利を引き上げることはないと述べた。パウエル議長は同日、新型コロナウイルス禍の危機に関する米下院特別委員会の聴聞会に出席してこのように述べた。

パウエル議長は、「雇用指標が高いとかインフレが始まることを懸念して、金利を先制的に引き上げることはない」とし、「実質的なインフレや他の不均衡の証拠を待ってみようと思う」と述べた。これは最近の物価上昇が、パンデミック後に経済活動が再開されてから始まった一時的な現象というFRBの従来の立場を再確認したものと解釈される。

FRBは先週、連邦市場公開委員会(FOMC)で物価上昇率の予測値を大幅に引き上げ、2023年まで金利を2度引き上げるだろうという見通しを発表している。パウエル議長の同日の発言は、緊縮をしても速度調節をするという方針を明確にしたものと解釈される。

FRBの常任副議長を務めるニューヨーク連邦銀行のジョン・ウィリアムズ総裁も同日、ブルームバーグテレビとのインタビューで、利上げは「しばらく後のこと」と語った。ウィリアムズ総裁は、「今現在の関心はテーパリング(資産買入の縮小)にある」とし、「われわれが(通貨政策変更のために)設定した基準である『相当な追加進展』にまだ近づいたとは思わない」と述べた。


兪載東 jarrett@donga.com