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米国のマスク無し「メモリアルデー」連休、3700万人が「リベンジ旅行」

米国のマスク無し「メモリアルデー」連休、3700万人が「リベンジ旅行」

Posted May. 31, 2021 08:20,   

Updated May. 31, 2021 08:20

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米国の戦没将兵追悼記念日である「メモリアルデー」(31日)連休が始まった28日(現地時間)、フロリダ州マイアミのサウス・ビーチ。ビーチは日光浴を楽しむ人でいっぱいだった。主要道路は夜遅くまで不夜城と化し、屋外のバーやレストランは空席がなかった。マスクをつける人は見当たらなかった。マイアミ・ヘラルドなど現地メディアが映像で伝えた連休の風景だ。

米全域のリゾート地が連休を迎え、観光客でごった返している。新型コロナウイルスワクチンの接種を終えた米国人が大挙旅行に出かけ、空港と道路も込み合った。新型コロナの影響で昨年3月に始まったロックダウンなど日常の制限だけでなく、マスク着用の義務まで、事実上、すべて解かれたことで、連休を迎えて米国人の旅行への欲求が爆発したのだ。

 

米運輸保安庁(TSA)によると、27日に185万人が航空便を利用した。28日には196万人を記録し、コロナ禍の期間中で最高値となった。航空機利用者数が1日190万人を上回ったのは昨年3月以来。まだ海外旅行客は多くないため、2019年の250万人水準には至らないが、国内旅行者の動きは正常水準に戻った。TSAは先日、これに備えて6千人の新規職員を採用することを明らかにした。

AP通信によると、ディズニーワールドがある東南部の代表的リゾート地オーランドの空港利用率はコロナ禍以前の2019年の9割の水準にまで回復した。フロリダ州のデルレイ・ビーチの「クレイン・ビーチハウス」マネジャーのキャッシー・バレストリエーリさんは、「オフシーズンだが、旅行客は減らなかった」と話した。ホテルの宿泊費は先月平均8%上がったのに続き、今月にはさらに9%上がった。航空料も先月10%上がり、需要を反映した。需要が突然増えたことで、レンタカーを利用できない人もいた。

全米自動車協会(AAA)は、今回の連休期間に50マイル以上移動する米国人は3700万人にのぼると推算している。ガソリン価格情報サイト運営会社「ガスバディ」によると、米国人が4日間の連休期間に自動車旅行に使うガソリン価格だけで47億ドル(約5兆2400億ウォン)にのぼると見通した。ジャネット・マギーAAA報道担当は「業界ではこれを『リベンジ旅行』と呼ぶ。(これまで使えなかった)資金と有給休暇を使って、多くの旅行、多くの消費がなされるだろう」と話した。

 

アレハンドロ・マヨルカス米国土安全保障省長官は28日、ABC放送とのインタビューで、「国際旅行のためのワクチンパスポートについて綿密に検討している」と明らかにした。ワクチンパスポート・システムが構築されれば、ワクチン接種者の海外旅行も自由になる可能性が高い。ただし、これに対する問い合わせが殺到すると、国土安全保障省は、「米国人が他国に行くことができる容易で早い方法を考えているという意味で、ワクチンパスポートに対する連邦(政府の)権限はない」と説明した。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 특파원lightee@donga.com