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ミケルソンが366ヤード、ベテランのショットは一番遠くへ飛んだ

ミケルソンが366ヤード、ベテランのショットは一番遠くへ飛んだ

Posted May. 25, 2021 08:22,   

Updated May. 25, 2021 08:22

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24日、米サウスカロライナ州チャールストンにあるキアワアイランド・ゴルフリゾートのオーシャンコース(パー72)で行われた全米プロゴルフ選手権の最終ラウンド。追い風が吹く16番(パー5、583ヤード)は飛距離を争うバトルの場に化した。ブライソン・ディシャンボー(28・米国)は363ヤード、ジョン・ラーム(27・スペイン)は362ヤードの飛距離を記録した。ルイ・ウーストハイゼンン(39・南アフリカ)とブルックス・ケプカ(31、米国)は並んで361ヤードを飛ばした。

しかし一番飛ばしたのロンギストは51歳のフィル・ミケルソン(米国)だった。ミケルソンが打ったボールは、366ヤード飛んでフェアウェーの真ん中に落ちた。同日、全参戦選手の中で最長打だった。ミケルソンは2打目をグリーン周辺に送ったては軽くバーディーを奪った。2ホールを残して3打差の単独首位に出て、早くも優勝を予約する瞬間だった。

このゴルフ場は4大メジャー戦が開かれる会場の中でも最長コースを誇る。全長が7876ヤードに及ぶ。しかし、ドライバーショットの平均飛距離313.1ヤード(21位)を記録したミケルソンには全く問題にならなかった。

ミケルソンの飛距離の秘訣は、シャフトの長さが47.9インチのロングドライバーだ。今回、ミケルソンは米国ゴルフ協会(USGA)が定めた限界値48インチから0.1インチ短いキャロウェイのエピックスピードトリプルダイヤモンド・ドライバーを使用した。他の選手より1~2インチ長い。ロフト角度は6度しかなかった。ほとんどの選手は8.5~9.5度ロフトのドライバーを使う。

このような選択は、飛距離の増加に焦点が当てられている。シャフトが長くなるとスイングアークが大きくなり、ボールをもっと送ることができる。しかし、正確なインパクトが難しかったり、ボールの弾道が高くなって距離を損なうこともある。

キャロウェイ・ゴルフコリアのカン・テホ次長は、「ツアーのプロがこれほど低いロフトを使うのは異例だ。実際のロフト角度は5.5度だった。手の感覚が優れている選手だけがこうしたドライバーを使える」と説明した。SBSゴルフ解説委員のナ・サンヒョン氏は、「ミケルソンは長いコースに備えて飛距離を伸ばすのに重点を置いた。低いロフトドライバーですくい上げるスイングをすれば、長い飛距離を作ることができる」と話した。

このドライバーは、身体条件とスイングバランスを総合して作られた。シャフトの長さを伸ばす代わりに、ドライバーのヘッド重量を普段より約10グラム軽い188グラムに減らした。数カ月にわたるコラボ作業の末、ミケルソンのスイングに最適化されたオーダーメード型ドライバーを完成した。

ミケルソンの優勝には彼の最大の得意技であるショートゲームも大きな役割を果たした。同日、5番(パー3)ではバンカーショットでバーディーを奪う神技を披露した。一時は首位タイも許したミケルソンは、7番(パー5)のバーディーと10番(パー4)のバーディーで勝機をつかんだ。一方、優勝争いをしていたケプカは10番から14番までにボギー3つと振るわず、ウーストハイゼンも13番(パー4)のダブルボギーが痛かった。


李憲宰 uni@donga.com