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米黒人暴行死公判、未成年目撃者が法廷で証言

米黒人暴行死公判、未成年目撃者が法廷で証言

Posted April. 01, 2021 08:21,   

Updated April. 01, 2021 08:21

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「フロイドさんの死に申し訳ない思いで、数日間、眠ることができなかった。彼のために体を張って抗議すべきだったという思いが消えない」

米国で、黒人男性のジョージ・フロイドさんの首を押さえつけて死亡させ、起訴された元警官デレク・ショービン被告(44)の公判で、目撃者のダルネラ・フレイザーさん(17)は涙を流してこのように証言した。米ミネソタ州ヘネピン郡地裁で先月30日に開かれた2回目の公判に証人として出廷した目撃者は、当時の状況を悲痛な思いで証言したと、CNNなどが報じた。

事件当時16歳だったフレイザーさんは、フロイドさんの死をスマートフォンで撮影し、ソーシャルメディアに公開した。彼女の映像で、米全域で「Black Lives Matter(黒人の命も大切)」と抗議デモが起こった。フレイザーさんは息絶えていくフロイドさんを見て、黒人である自分と父親、兄弟、親戚や友人が頭に浮んだと言って泣いた。

法廷には、9歳の少女も目撃者として出廷した。顔と名前は公開されず、声だけが流れ、少女は、フロイドさんを見た時、「悲しくて少し腹が立った。彼(警官)がフロイドさんの息を止めようとしているように見え、フロイドさんを苦しめていたから」と話した。

ミネアポリス消防隊員のジュヌヴィエーヴ・ハンソンさん(26)は、フロイドさんに救急処置をしようとすると、警官が阻止したと証言した。事件当日、非番だったハンソンさんが散歩をしていて、手錠がかけられて成人男性3人に制圧され、動くことができないフロイドさんを発見した。ハンソンさんは、フロイドさんの脈をはかり、救急処置をしようと一人に警官に近付いたが、制止されたという。「助けになることができかった時、どんな気持ちがしたか」という検事の質問に、「当惑し、辛かった」と言って涙を流した。そして、「気持ちを落ち着かせ、通報しなければならない状況だと考えた」と話した。ハンソンさんは、映像を撮影し、911に通報した。

この日の公判に出廷した証人は6人で、このうち4人は18歳以下の未成年者だった。米紙ニューヨーク・タイムズは、「幼い目撃者の悲しみと怒りの証言は、米国人に深く受け止められた」とし、「彼らが証言して流した涙は、彼らもまた被害者であることを物語る」と伝えた。


金民 kimmin@donga.com