米国のコロナ感染者が連日最多更新、「クリスマスがピーク」

４日、米国の新型コロナウイルスの１日の新規感染者が初めて２３万人を超え、再び過去最多を記録した。感謝祭期間の大規模な人口移動による拡大傾向の影響は、クリスマス時に頂点に達するとみられている。

国際統計サイト「ワールドメータ」によると、４日の米国の新型コロナウイルスの新規感染者が２３万７３７２人を記録した。３日に２２万６４３人の新規感染者が出て、初めて２２万人を突破した翌日に２３万人ラインを超え、拡大傾向が止まらない。

　

米国立アレルギー感染症研究所（ＮＩＡＩＤ）のアンソニー・ファウチ所長は、ＣＮＮとのインタビューで、「感謝祭連休の感染拡大の影響はまだ現れていない」とし、「感謝祭の旅行や家族の集まり、室内の親睦会などの影響で拡大傾向が２、３週間後に最高潮に達し、クリスマスの連休シーズンに頂点に達するだろう」と警告した。

新型コロナウイルスによる米国内の累計死者数は２８万人を超えた。これは、ニューヨーク近隣都市のニュージャージー州ジャージーシティ（人口約２７万人）全体が消えたも同然だと、米紙ニューヨーク・タイムズは伝えた。来年４月１日までに新型コロナによる累計死者数は約５３万９千人に達するという見通しも出ている。ワシントン大学医学部の保健指標評価研究所（ＩＨＭＥ）は、このような研究結果を発表し、マスクの着用が定着すれば、累計死者数を４７万人水準に下げることができると予想した。

　

バイデン米次期大統領★は、新型コロナウイルスのワクチン接種を義務化しない考えを明らかにした。バイデン氏は３日、記者会見で、「ワクチンの接種を義務づけない」としながらも、「国民に正しい行動をとるよう促すつもりだ」と明らかにした。米食品医薬品局（ＦＤＡ）は今月中に米製薬大手ファイザーのワクチンの緊急使用を承認する予定であり、医療従事者や高危険群が優先的に接種を受けると、政治専門紙「ザ・ヒル」は伝えた。

　

健康な一般成人へのワクチン接種は、来年３月末から４月初めに始まるとみられる。ファウチ氏は、「人口の多くが早くワクチンを接種することは、それだけ早く集団免疫を獲得するということ」と付け加えた。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com