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世界初!日本で「電池で走る新幹線」が運転開始、現代自は水素燃料列車の開発に拍車

世界初!日本で「電池で走る新幹線」が運転開始、現代自は水素燃料列車の開発に拍車

Posted July. 08, 2020 08:22,   

Updated July. 08, 2020 08:24

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リチウムイオン電池の技術が向上して、鉄道車両業界がバッテリーだけで走行可能な車両開発に拍車をかけている。日本が最近、バッテリーで走る新幹線を披露し、韓国国内では現代(ヒョンデ)自動車グループが、バッテリーと水素技術を融合した列車の開発に拍車をかけている。

7日、鉄道車両業界によると、日本の東京と大阪、福岡を結ぶ1069.1キロの長さの高速鉄道路線「東海道・山陽新幹線」で、1日から新しい高速鉄道車両「N700S」が商業運転を開始した。N700Sは、この路線に13年ぶりに投入された新型車で、外部からの電力供給が途絶えた時、バッテリーの動力だけで走ることができるように設計された。高速鉄道車両がバッテリーだけで動くのは、N700Sが世界で初めてだ。東芝のリチウムイオン電池が使われており、空中の電車線から電力を受ける平常時は走行と同時に電力を充電する。

N700Sのバッテリー走行システムは、停電や自然災害などの危険なときに備えて用意された。今までのすべての高速鉄道車両は、外部からの電源供給が途絶えれば、車内の乗客はお手上げだった。止まった列車が動くためには、電源が再び入ることを待ったり、牽引用ディーゼル機関車が必要だった。駅間距離が10キロ以上の高速鉄道の特性上、最大定員が1323人で列車車両だけで16両に達するほど大きな規模のために、迅速な乗客脱出は事実上不可能だった。特に橋とトンネルなどで列車が停止したときは、さらに大きな問題だった。

N700Sは、非常時にバッテリーだけで最高時速30キロで動く。高速鉄道車両が巨大な電気自動車になるのだ。最大走行距離は公開されなかったが、運営会社・JR東海側は、「東京〜大阪の515.4キロ区間のすべての橋とトンネルでは、バッテリー動力だけで列車が脱出できる」と説明した。この区間で一番長い橋とトンネルは、その長さがそれぞれ約1.4キロと約8キロだ。これに先立って日本では、2018年、東芝のリチウムイオン電池を利用して、停電時にバッテリー走行機能が可能な新型列車が東京地下鉄・丸ノ内線に投入されるなど、鉄道車両に二次電池の技術を融合する試みが活発だ。

韓国国内では、現代自動車グループがバッテリーで走る列車技術の開発に力を入れている。現代ロテムは今年2月、シンガポールで受注した新しい都市鉄道車両を、緊急時にバッテリー走行ができるように製作する計画だ。シンガポール側から、「一般道路と鉄道路線が重なる地域の特性上、緊急時に列車の速やかな避難が必要だ」と注文したからだ。国内でも駅間距離が5キロ以上の広域急行鉄道事業が多く予定されているなど、関連市場が開かれると業界では見ている。チョン・ウンソン現代ロテム電力システムチーム長は、「非常時の乗客安全などを考慮して、バッテリーの自力走行システムを開発した」とし、「2018年に中国を皮切りに、世界市場での受注活性化に役立つだろう」と期待した。

これと共に、現代ロテムは、現代自動車の水素燃料電池システムをベースに、水素トラムを開発している。現代自の水素商用車の開発経験を鉄道車両に移植することで、来年の技術確保を目指している。水素燃料電池、リチウムイオン電池だけで動き、鉄道施設の建設コスト削減にも貢献すると期待される。日本でも鉄道会社・JR東日本とトヨタ自動車が、来年の実証実験を目指して水素鉄道車両の開発に拍車をかけている。


徐亨錫 skytree08@donga.com