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「半導体、予定通り受け取れるのか」 三星電子スト控え海外顧客が緊急確認

「半導体、予定通り受け取れるのか」 三星電子スト控え海外顧客が緊急確認

Posted May. 16, 2026 09:24,   

Updated May. 16, 2026 09:24


三星(サムスン)電子の労組が予告したストライキの日程(21日)が近づく中、海外顧客企業の懸念も高まっている。ストによる生産支障で、約束された半導体を予定通り供給してもらえなくなる可能性があるためだ。

15日、半導体業界によると、アップルやHPなど三星電子の主要顧客企業は最近、三星電子に対し、ストが実際に行われる可能性や、それに伴う供給支障規模、対応方針などを問い合わせたという。アップルとHPは、スマートフォンやパソコンの製造に必要なメモリ半導体を三星電子から供給を受けている。このほか、ビッグテック企業も、人工知能(AI)データセンターの設立・運営向けメモリ半導体の供給に問題がないか、三星電子に懸念を伝えたとされる。

労組が予告したストまで1週間を切り、三星電子は工場のシャットダウンに備えた生産量の調整に入った状態だ。ラインが正常稼働できなくなった場合の被害を最小限に抑えつつ、少人数でも生産を維持できるようシステムを整備した。工程初期に投入する新規ウエハーの規模を制限し、高帯域幅メモリ(HBM)など単価の高い最新工程を中心にラインを調整している。労組は21日から18日間のゼネストに突入する方針だ。

三星電子の不確実性に伴うリスクを減らすため、代替供給網を探す動きが広がるとの懸念も出ている。中国ITメディア「快科技」や日本経済新聞によると、すでに今年初めから、HP、デル、ASUSなど世界的パソコンメーカーは、メモリ価格の急騰を受け、CXMT(長鑫存儲)など中国半導体企業を代替先として模索し始めているという。

専門家らは、今回の三星電子労組のストは単なる生産支障にとどまらず、三星電子の供給網に対する信頼低下につながりかねないと警告している。成均館(ソンギュングァン)大学化学工学科のクォン・ソクジュン教授は「三星電子が約束した半導体を適時に供給できなければ、顧客企業はリスク分散のため他社に物量を振り分けるべきだと判断する可能性がある」とし、「長期的には三星電子の需要予測や事業計画にも狂いが生じ、設備や技術投資のタイミングにも悪影響を及ぼすだろう」と話した。


パクウ・ヒョンイク記者 beepark@donga.com