Go to contents

英国聖公会トップ、「イエスを白人だけで描写するな」

英国聖公会トップ、「イエスを白人だけで描写するな」

Posted June. 29, 2020 08:13,   

Updated June. 29, 2020 08:13

한국어

「欧米の教会がイエスを白人に描写することについて、もう一度考えて見なければなりません」

英国聖公会トップのジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教(写真)が、イエスを白人だけで描写することを検討すべきだと主張した。ウェルビ大主教は26日(現地時間)、BBCラジオの「トゥデイプログラム」に出演して、このように明らかにした。

彼は、世界各地の聖公会教会を訪問した経験を紹介しながら、「他の国の教会に行けば、白人イエスはいない。黒人、中国人、中東人のイエスに会うことができ、これが最も正確だ」とし、「イエスが文化と言語の多様性ほど多くの方法で描写されていることが分かる」と述べた。イエスの姿については、「私たちが崇拝する対象ではなく、人間の姿で神の普遍性を改めて知らせる役割をしなければならない」とも述べた。

最近、世界的に起きている人種差別反対運動の中で浮き彫りにされている過去の帝国主義と奴隷貿易に関連した様々な記念物の撤去については、「検討中」と答えた。ウェルビ大主教は、カンタベリー大聖堂の関連像について、「それらがすべてその場にいる必要があるかどうかについて、慎重に検討している」と語った。

現在、英国をはじめとする米国と欧州では、古い宗教施設に帝国主義と奴隷貿易などを連想させ得る記念物が多数展示されている。最近、米国で新大陸の探検家であるクリストファー・コロンブス像がデモ隊によって毀損されるなど、関連記念物が攻撃を受けている。これと関連して、「暴動だ」という視線と、「人種差別への抵抗だ」という意見が対立している。


金潤鍾 zozo@donga.com