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大統領選候補に確定したバイデン氏、「米国の魂のための戦いに勝てるように」

大統領選候補に確定したバイデン氏、「米国の魂のための戦いに勝てるように」

Posted June. 08, 2020 09:57,   

Updated June. 08, 2020 09:57

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米国のバイデン前副大統領(78)が5日、野党民主党の大統領選候補に確定し、11月の大統領選でトランプ大統領と対決する。バイデン氏は、ライバルのサンダース上院議員が4月8日に撤退して以降、事実上の党候補として活動していた。

バイデン氏は、首都ワシントンなど7つの州で行われた民主党の大統領選候補を決める予備選で勝利し、一般代議員3979人の過半数(1991人)を超える2004人の代議員を確保した。バイデン氏は声明で、「今は米国の歴史において大変な時代であり、ドナルド・トランプの怒りに満ちた分断の政治は答えにならない。この国は全員をまとめてくれるリーダーシップを強く求めている。みんな一緒になって、この国の魂のための戦いに勝てるように」と呼びかけた。

民主党は8月17日、ウィスコンシン州ミルウォーキーで党大会を開き、バイデン氏を大統領候補に公式に推戴する。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、当初7月に予定された党大会が一度延期され、日時と場所がまた変更になる可能性がある。与党共和党は8月24~27日、ノースカロライナ州シャーロットでトランプ氏を候補に指名する。

1988、2008年の予備選で撤退したバイデン氏は、3回目にして大統領選に挑戦する機会をつかんだ。ペンシルバニア州のアイルランド系労働者の家庭に生まれ、弁護士活動を経てワシントン近郊のデラウェア州で36年間上院議員を務めた。初の黒人大統領オバマ政権で8年間副大統領を務め、黒人、白人労組、カトリックなどの支持勢力が厚い。予備選初期には苦戦したが、ノースカロライナなど黒人有権者が多い州で支持を得て、勝機をつかんだ。

バイデン氏は長年の公職活動を土台にした経験と安定したイメージを強調するが、同時に「老いた既得権」という批判も多い。過去、セクハラ疑惑、副大統領だった時に中国とウクライナで利権事業に介入した息子ハンター氏の疑惑なども足を引っ張っている。党内予備選で争ったサンダース氏やウォーレン上院議員など強硬進歩派と連帯する場合、中道有権者を逃す可能性があり、彼らと決別する場合、党内の反発が強い。

新型コロナウイルスの発生源などをめぐって、中国と事実上新冷戦に突入したトランプ政権は、バイデン親子の親中指向を攻撃する一方、民主党内の強硬進歩勢力を「左派」と追い詰めており、この攻勢にどのように対処するかも注目される。バイデン陣営側は、今はトランプ政権の新型コロナウイルスの失政や失業問題などを攻撃するだろうが、下半期に米経済が回復すれば、トランプ氏側に有利になるという指摘もある。

ニュ?ヨ?ク=パク?ヨン特派員 parky@donga.com