Go to contents

「輝く瞻星台を見てコロナを克服しましょう」

「輝く瞻星台を見てコロナを克服しましょう」

Posted May. 12, 2020 08:18,   

Updated May. 12, 2020 08:18

한국어

ソウル都市建築展示館(館長=パク・ジェユ)は、新型コロナウイルス感染症に疲れた市民に希望のメッセージを伝える「Hope in Seoul」展を、15日から8月15日まで開く。ソウル中区世宗路(チュング・セジョンノ)にあるソウル都市建築展示館・ソウルマルに、インスタレーション作家ハン・ウォンソク(49)の作品「生まれ変わり」(写真)を披露する展示だ。「生まれ変わり」は、廃自動車のヘッドライトを瞻星台(チョムソンデ)の形に積み上げた作品だ。

15日に点灯する作品は、希望と応援のメッセージをモールス符号で伝える予定だ。レンガのように積もったヘッドライトの光が、まるで呼吸するように灯りが点滅しながら「希望」と「克服しよう」というメッセージを出す。また、点灯と同時にソウルマルで、国立国楽院の大奚琴首席ミュージシャン・キム・ジュンヒ(49)が、「2020井邑詞(ジョンウプサ)」を演奏する。キム・ジュンヒは、現存する唯一の百済歌謡であり、ハングルで記録された最も古い歌謡である「井邑詞」を、同時代の音楽で再解釈する。井邑詞で行商の妻が、夫が無事に帰ってくることを祈る気持ちを歌ったように、新型コロナウイルスによって恐怖と孤独で疲れた心と体を克服し、日常が戻ることを願う演奏を披露する予定だ。開幕公演と作品撮影の映像は、ユーチューブなどで公開される。

ハン作家は、開幕イベントについて「天の星と天文、宇宙を観測していた瞻星台が、現代に来て自ら光を出して、見る人の心の中に希望の星を植え付ける『生まれ変わり』の瞻星台になろうとするパフォーマンスだ」と説明した。作品の素材として瞻星台を選んだ理由については、「国宝第31号の瞻星台は、新羅善徳(ソンドク)女王在位時に建設されて、現在の年齢が1388歳に達する」とし、「来るべき未来を予測する大きな意味を科学、文化、政治的に持っているという点で、韓国民族の底力と歴史性を照らす貴重な文化財だ」と語った。

2006年に製作されたこの作品は、捨てられた車のヘッドライト1374個を集めて作られた。瞻星台を3次元(3D)でスキャンした後、Hビームで枠組みを作ってヘッドライトを積んだ。高さ=9.17メートル、幅=5.17メートルの大きさだ。当時、清渓川(チョンゲチョン)復元1周年を記念して、広通橋(クァントンギョ)に展示後、ソウル市中区乙支路(ウルジロ)のハナ銀行本店に設置された。以後ハナ金融グループが順天市(スンチョンシ)に寄付して、順天湾庭園にも展示されたことがある。

ハン作家は、「闇と嵐の中で道に迷って大海を漂ったときに、灯台が方向を知らせる『希望の光』であるように、新型コロナウイルスによって暗いトンネルに閉じ込められたかのように苦痛と痛みの中にある数多くの人々に、作品『生まれ変わり(瞻星台)』が『希望の光』として近付いて、大きな力になったらいいだろう」と話した。


金民 kimmin@donga.com