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「8Kテレビの大衆化の元年に」三星がラインナップを2倍に増やす

「8Kテレビの大衆化の元年に」三星がラインナップを2倍に増やす

Posted March. 20, 2020 08:16,   

Updated March. 20, 2020 08:16

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三星(サムスン)電子は、量子ドット発光ダイオード(QLED)8Kテレビなど、2020年型テレビの新製品を国内市場に本格的に発売すると、19日明らかにした。特に、三星電子はプレミアム製品であるQLED・8Kテレビだけで計9つのモデルを発売して、前年(5個)に比べてラインナップを2倍近くに増やした。消費者の選択の幅を広げて、今年を本格的なQLED・8Kテレビ大衆化の元年にする計画だ。超大型テレビが人気を集めるトレンドを反映して、75インチ以上のテレビのモデルの数も大幅に拡大した。

今年、三星電子が発売する2020年型QLED・8Kテレビ(写真)の最大の特徴は、画面の内と外の境界を最小化した「インフィニティ・スクリーン(Infinity Screen)」である。画面のベゼルの厚さが2.3ミリに過ぎず、ユーザーがテレビを正面から眺めたとき、全体面積の99%がスクリーンとなる。テレビのコンテンツへの没入感がより一層良くなるというのが、三星電子側の説明だ。

三星電子が出すQLED・8Kテレビは、デザインや仕様に応じて3つのシリーズ、9つのモデルで構成されている。画面のサイズは55〜85インチの計5つとなっている。インフィニティ・スクリーンは、上位モデル(QT950S、QT900S)にのみ適用される。三星電子側は、「55インチQLED・8Kテレビの場合、価格が349万から1940万ウォンまで様々である」とし、「消費者の好みや環境に応じて、様々なQLED・8Kテレビを選択できるようにすることで、8Kの大衆化時代をより一層早めると期待している」とコメントした。

8Kは、現存する最高の解像度技術である。解像度とは、画面をぎっしり埋める画素(ピクセル)の数を意味する。4Kと呼ばれる超高解像度(UHD)テレビ(3840×2160)の画素数が830万個に比べて、8Kテレビ(7680×4320)は、4Kの4倍の3300万個の画素を抱えている。既存の高画質(フルHD・1920×1080)の16倍となっている。視聴者は、実際のものを見るような立体感と躍動感を感じることができる。

三星電子のQLED・8Kのコア技術である「AI量子プロセッサ8K」も、一層進化した。AI量子プロセッサ8Kは、入力される映像の解像度とは関係なく、8Kテレビに最適化された超高画質に変換する三星電子の独自技術だ。三星電子は今年、QLED・8K市場だけでなく、75インチ以上の超大型テレビ市場の攻略にも力を入れる計画だ。テレビが大きければ大きいほど良いという「巨巨益善」のトレンドに合わせて、75インチ以上のモデル数を昨年の11個から19個に大幅に拡大した。

韓宗熙(ハン・ジョンヒ)三星電子映像ディスプレー事業部長(社長)は、「三星電子が14年連続で世界テレビ市場で1位を維持できたのは、消費者中心のイノベーションに取り組んできたからだ」とし、「今年は、2020年型QLED・8Kを中心に消費者にレベルの違う視聴体験を提供して、テレビ市場を変化させたい」と語った。

市場調査機関・IHSマキトによると、三星電子は昨年、グローバル・テレビ市場で売上高基準で30.9%のシェアで、2006年から14年連続で市場シェア1位の記録を維持している。特に、三星電子は昨年、初めて30%台の市場シェアを達成した。


徐東一 dong@donga.com