Go to contents

「正祖の道」を歩いてみせんか、水原華城文化祭がきょう開幕

「正祖の道」を歩いてみせんか、水原華城文化祭がきょう開幕

Posted October. 02, 2019 07:40,   

Updated October. 02, 2019 07:40

한국어

正祖(チョンジョ)は、母親の惠慶宮(へギョングン)洪氏と一緒に父親の思悼(サド)世子を追悼するため、1795年の旧暦2月9日、1779人の一行を率いてソウル昌徳宮(チャンドクグン)から京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の隆陵(リュンルン=思悼世子の墓)に向けて出発した。正祖は父の墓で参拝を終えて、旧暦2月13日、水原市(スウォンシ)華城行宮の奉壽堂(ボンスダン)で母の還暦祝いを開いた。還暦祝いは、父の名誉を取り戻し、正祖の正統性も確保するためのイベントだった。当代最高の音楽、ダンス、衣類、料理などが披露された。還暦祝いを記録した園幸乙卯整理儀軌には詳細な内容が記されている。

正祖と民衆の物語を盛り込んだ第56回水原華城文化祭が、「過去と未来をつなぐ祭りの場」をスローガンに3日から6日まで、華城行宮、長安(チャンアン)公園、練武台(ヨンムデ)など水原華城の一帯で開かれる。水原華城文化祭は今年、大韓民国文化観光優秀祭りに選ばれた。キム・ギベ水原市観光課長は、「毎年50万人が水原華城文化祭に訪れており、クレジットカードだけで485億ウォンを使うほど地域経済に貢献している」とし、「今年は『人人和楽、與民同楽』をテーマに、さまざまなプログラムを披露したい」と語った。

3日午前10時、華城行宮の與民閣で祭りの開始を知らせる鐘打ちイベントが開かれる。その後正祖をテーマにした様々なプログラムが行われる。正祖が華城行宮に留まっていたとき、臣下を接見した維與宅(ユヨテク)で、行事期間中の正午に「維與宅正午音楽会」が開かれ、美しい旋律を鑑賞できる。新豊樓(シンプンル)では、正祖の親衛部隊である壯勇營(チャンヨンヨン)兵士らが披露する軍事訓練の再現行事が繰り広げられる。

惠慶宮洪氏の還暦祝いを現代的に再解釈したメディアアート・進饌宴「閑中録(ハンジュンロク)1795」が4日と5日に奉壽堂で開かれる。進饌宴は、王や王妃の誕生日などの慶事があるときに行う儀式で、今回は現代的感覚の歌舞樂が用意された。サ・ソング中央(チュンアン)大学教授は、「暴風のような栄辱の時代を生きた惠慶宮洪氏の視線を中心に、水原華城の意味と美しさにスポットライトを当てた」と話した。

華西(ファソ)門と長安公園では、市民の提案と公募によって選ばれた15件のプログラムが行われる。1796年10月16日に水原華城の完成を祝うために開かれた「落成宴」が再現されて華西門の舞台に上がる。水原華城の築造過程を理解できるようにロクロ、挙重機、遊衡車等、築城過程を直接体験する「水原華城築城体験」も設けられた。水原川では、光と照明が調和をなすランタンフェスティバル、華虹門(ファフォンムン)一帯でコンサート「月光サロン」、城郭背景のDJ公演「グッドーパーティー」などが行われる。

閉幕公演「夜操」は、6日午後7時半、蒼龍門(チャンリョンムン)練武台で行われる。夜操は、1795年2月12日に正祖が実施した夜間軍事訓練である。水原市立公演団と舞踊団、芸武団など約200人の出演者が本格的な軍事武芸を芸術的に再解釈した。人と馬が渾然一体となって繰り広げる馬上武芸6基は、走る馬から弓と双剣術、逆立ちなどを披露する。

ただ、昌徳宮から出発して隆陵に到着する「正祖大王陵行幸行列」は、アフリカ豚コレラ(ASF)の拡散、台風などの影響で縮小された。キム・フンドン水原華城文化祭推進委員長は、「陵行幸行列は、京畿道区間ではすべてキャンセルされたし、昌徳宮から始興(シフン)行宮の跡地を結ぶ19.5キロ区間でのみイベントが再現される」と語った。推進委は、行宮広場で開く予定だった開幕公演もキャンセルし、食べ物の残飯から発生する可能性のあるASFのリスクを予防するために、食べ物関連のイベントは運営しないことにした。


イ・ギョンジン記者 lkj@donga.com