Go to contents

エフゲニー・キーシンの4回目の来韓コンサート、アンコールで8回演奏

エフゲニー・キーシンの4回目の来韓コンサート、アンコールで8回演奏

Posted October. 30, 2018 07:49,   

Updated October. 30, 2018 07:49


28日、ソウル瑞草区(ソチョグ)にある芸術の殿堂は「キープ教の殿堂」のようだった。ファンは公演の前に曲を聴きながら五感を予熱し、公演後は、彼の自叙伝「記憶と悔恨」を持ってサイン会の列に飛び込んだ。会場の内外はすべてがロシア生まれのピアニスト・エフゲニー・キーシン(47)のエネルギーで染まった。

ショパンのノクターンヘ短調、シューマンのピアノソナタ3番、ラフマニノフの前奏曲Op.23、Op32へと続いた演奏は、底力、繊細さ、情熱、しなやかさを黄金比で混合した。観客は為す術もなく気を取られ、「拍手喝采―挨拶―アンコール」はついに8回も繰り返された。

天才として生まれ練習に明け暮れするキーシンは、一つのブランドとして位置づけられている。鍵盤しか知らない一本気な人、6時間のリハーサル条件にこだわる誠実さ、客席を説得する取り憑かれたような解釈という修飾語がつく。

4回目のリサイタルが呼び覚ましたキーシンの中心価値は「本気」だった。「義務感ではなく、観客が望んでアンコールをする」「(他人ではない)自分自身で生きようとする態度が他の人々とは違う点だ」という発言は、彼が夢見る人生と音楽を示している。

キーシンは11月、ドイツ・バイエルン放送交響楽団との共演のために再び韓国を訪れる。29日、30日のうち、第二のステージでリストのピアノ協奏曲第1番を聞かせる。健康上の理由から降板したマリス・ヤンソンスの代わりにズービン・メータが指揮をとる。午後8時、ソウル芸術の殿堂のコンサートホール。8万~38万ウォン。お問い合わせは02-599-5743まで。

来月は世界的なピアニストたちの公演が相次ぐ。ハンガリー出身の「バッハスペシャリスト」アンドラーシュ・シフは11月3日、ソウルのロッテコンサートホールで、ロシアのサンクトペテルブルク・フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番を協演する。4日は、同じ場所でリサイタルを行い、ベートーベンソナタ24番、ブラームスの8つのピアノ小物と7つの幻想曲などを演奏する。3日午後8時は7万~25万ウォン、4日午後5時は5万~15万ウォン。お問い合わせは02-541-2512まで。

チョ・ソンジンは11月16日、イタリアのサンタチェチーリア管弦楽団とソウル芸術の殿堂のコンサートホールで共演する。英巨匠アントニオ・パッパーノの指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲3番を演奏する。午後8時。6万~28万ウォン。お問い合わせは1577-5266まで。

昨年、ヴァンクライバーンコンクールで優勝したソヌ・イェグォンは11月22日、ソウル鍾路区(チョンノグ)にある世宗(セジョン)文化会館世宗大劇場で、ヴァレリー・ゲルギエフが率いるミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とプロコフィエフのピアノ協奏曲3番を共演する。午後7時半。 5万~25万ウォン。お問い合わせは02-399-1000まで。

11月29日、ソウル錦湖(クムホ)アートホールで公演するエリソ・ヴィルサラーゼのリサイタルも目を引く。午後8時。全席8万ウォン。お問い合わせは02-6303-1977まで。


李雪 snow@donga.com