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北朝鮮、日本人観光客を拘束から半月で解放

北朝鮮、日本人観光客を拘束から半月で解放

Posted August. 28, 2018 08:17,   

Updated August. 28, 2018 08:17

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北朝鮮が拘束した日本人観光客を「人道主義の原則」を掲げて解放したことを受け、日本政府が意図を探っている。共同通信は、この観光客が27日に中国に到着したと北京発で報じた。日本政府が、中国現地で拘束当時の状況を聴き、健康チェックなどを行っているという。

北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、「我が国に来た日本人観光客、スギモト・トモユキが、共和国法を違反する犯罪で該当機関に摘発された」とし、「日本人観光客を人道主義の原則に従って寛大に容赦し、国外に追放することを決めた」と報じた。

日本政府関係者によると、解放された日本人観光客は、杉本倫孝さんと推定される。30代の男性で、今月上旬に北朝鮮を訪問し、南浦(ナムポ)で拘束されたと、日本政府は把握している。杉本さんは、中国の旅行会社のツアーに参加し、列車で北朝鮮に入ったという。映像製作の仕事に関わる杉本さんが、北朝鮮で軍事施設を撮影した疑いを受けたという情報もある。

杉本さんは今月10日前後に北朝鮮に拘束されたと見られており、過去の事例に比べて解放が異例にも早かった。1999年にスパイ疑惑で北朝鮮に拘禁された元日本経済新聞記者の場合、約2年後に解放され、2003年に麻薬密輸の疑いで拘束された日本人男性は出国までに5年3ヵ月もかかった。そのため、日本政府は北朝鮮の今回の対応に日本へのメッセージが含まれているのか注目している。一部で、日朝対話など両国の関係改善に役立つという肯定的な見方が提起される一方、拉致問題に対する双方の見解の相違が大きいため、特に影響を及ぼすことはないという見方もある。


徐永娥 sya@donga.com