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米国で自動運転車が「過失致死運転」

Posted March. 21, 2018 09:03,   

Updated March. 21, 2018 09:03

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米国の配車サービスの米ウーバー・テクノロジーズが開発した自動運転車が道を渡っていた歩行者をはねて死亡させた事故が初めて起こった。このため、遠からず商用化が予測された自動運転車の安全性の論議が大きくなり、関連産業全般に少なからぬ影響を及ぼすと見える。

AP通信と米紙ニューヨーク・タイムズなどによると、18日午後10時頃(現地時間)、アリゾナ州テンピ市の交差点で、運転席に運転者が座った状態で自動走行モードで走っていたウーバーの車が道路を渡っていた女性歩行者イレイン・ハーズバーグさん(49)をはねた。事故当時、ハーズバーグさんは自転車を押しながら横断歩道ではないところで道路を渡っていた。時速約60キロで走っていた車は、事故を起こす前に歩行者を認識してスピードを落とした形跡や情況が発見されなかったと地元警察は伝えた。ハーズバーグさんは車にはねられた直後、病院に搬送されたが死亡した。車の運転者は何かとぶつかる音を聞いて衝突したことが分かったと、警察に話した。米連邦交通安全委員会(NTSB)は、事故現場に調査チームを送り、正確な事故原因を把握している。米国のような交通先進国では、「歩行者が赤信号」というドライバー教育と市民意識が徹底しており、横断歩道でないところで道路を渡る歩行者を発見しても車は「一旦停止」する。自動運転車はその程度の交通法規意識も備えておらず、歩行者は問題の車が自動運転車であることを認知できなかったことが事故の第一の原因と指摘されている。

同紙は、「今回の事故は自動走行のため技術がまだ(商用化の水準ではない)実験段階であることを想起させた」と指摘した。ウーバーは事故直後、テンピをはじめピッツバーグ、サンフランシスコ、トロントで行われた自動走行の試験を中止し、事故調査にも積極的に協力する立場を明らかにした。


ウィ・ウンジ記者 wizi@donga.com