起亜(キア)自動車がエコカー専用モデルとして開発した小型スポーツユーティリティ車両(SUV)ニロ(NIRO)が、今年グローバル市場で10万台以上が販売されたことが分かった。国産エコカーモデルが年間累積販売台数で10万台を超えたのはニロが初めて。
自動車業界によると、起亜自のニロは、今年1~11月に計10万4000台(出荷基準)が販売された。国内で2万800台、海外で8万3000台が販売された。特に北米市場では今年だけで2万5000台あまりが売れ、高い人気を博している。今年の北米ハイブリッド市場でのシェアは7.5%で、トヨタとフォードなどに次いで4位だった。
自動車業界の関係者は、「昨年3月に発売されたニロは、韓国国内だけでなく米国、欧州などのグローバル市場で根強い人気を得ており、韓国産エコカーの販売記録を立てている」と話した。
エコカー専用モデルであるニロは、ハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッドモデル(ニロPHEV)に分けられる。昨年5月に発売した韓国産SUVの中では初のプラグインハイブリッドモデルである「ニロPHEV」は、フル充電と給油時の走行距離が計840キロに達し、経済性を最大化したのが特徴である。今年11月にニロHEVを購入したパク某氏(33)は、「韓国内で販売しているすべてのSUVの中で最も高い1リットル当たり19.5キロに達する燃料消費効率(燃費)がニロの最大の魅力だ」と語った。
起亜自動車は来年、ニロ電気自動車(EV)モデルの発売を皮切りに、2020年までにエコカーの新モデル14種を出して、エコカーの割合を着実に増やしていく計画だ。
徐東一 dong@donga.com