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ワチラロンコン皇太子、タイの新国王に議会が承認

ワチラロンコン皇太子、タイの新国王に議会が承認

Posted November. 30, 2016 09:07,   

Updated November. 30, 2016 09:19

ワチラロンコン皇太子(64)が早ければ来月1日、タイのチャクリ朝第10代の国王(ラマ10世)となる。70年間王座を守ったプミポン前国王が先月13日に88才で死去して約50日が経った。

AP通信は29日、タイの暫定議会がワチラロンコン皇太子を新国王と公式に発表したと報じた。暫定議会である国家立法議会(NLA)のポーンペット議長は同日、議会で新国王が決定されたことを伝え、「全員席から立ち上がって新国王を祝福しよう」と呼びかけた。議員は立ち上がり、「国王万歳」を叫んで新国王を承認した。

タイ政府は法によって新国王が決まれば、国家立法会に通知して承認を得なければならない。ワチラロンコン皇太子が議会の承認を受諾すれば、新国王に確定する。現在、ドイツにいるワチラロンコン皇太子は30日に帰国し、残る継承手続きを終え、早ければ来月1日に即位式を行うものとみえる。

ワチラロンコン皇太子は、プミポン国王とシリキットとシリキット王妃の間に生まれた1男3女の2番目だ。10代の時からタイ軍の将校訓練を受け、14才で英国の寄宿学校に留学し、オーストラリア王立陸軍士官学校を卒業した。時々、タイのタイ航空大型ジェット機を操縦するほど飛行マニアだ。

ワチラロンコン皇太子は、国政に関心がないうえ、複雑な私生活で雑音が絶えず、国民の信頼を得られていない。いとこ、俳優、平民出身の女性と3度の結婚離婚を繰り返し、子供が7人いる。このため、軍部が前国王に比べて国民の信頼が低く、無能な彼をカカシに前面に出し、権力を確固にしようとしているという分析も出ている。

当初、タイ政府はプミポン国王の死去直後に王位継承手続きを始めようとした。プミポン国王がすでに1972年にワチラロンコン氏を皇太子兼後継者に公式指名し、議会もこれを受け入れる雰囲気だった。しかし、ワチラロンコン皇太子が追悼期間を求めて即位を遅らせるよう要求した。王位継承が遅れ、権力争いが起きかねないと懸念された。今回新しい国王が宣言されたことで、このような混乱は徐々に落ち着いていった。



趙은아 achim@donga.com