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金バッジではなく「改革完遂」を選んだ柳一鎬氏

金バッジではなく「改革完遂」を選んだ柳一鎬氏

Posted December. 22, 2015 07:30,   

21日に発表された内閣改造の「ハイライト」は、柳一鎬(ユ・イルホ)経済副首相兼企画財政部長官候補の抜擢だ。柳氏は先月11日に国土交通部長官を辞任し、約1ヵ月で再び朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の招請を受けた。

柳氏は、当選2回の現役議員(ソウル松坡乙)で、3月に国土交通部長官に任命された後も「経済副首相抜擢説」が流れていた。国土交通部長官を退いた後は、「退任した長官を1、2ヵ月で再び内閣に招き入れるか」という見方が強かった。柳氏も私的な席で、「松坡(ソンパ)から出馬する」と第20代総選挙への意欲を明らかにしていた。今回入閣すれば、総選挙には出馬しない。

朴大統領が政治家である柳氏を指名した背景をめぐって、与党関係者は、「大統領の信頼、経済に関する博学な知識、4大改革を押し進める推進力、聴聞会通過の可能性まで念頭に置いた結果だ」と分析した。

特に、朴大統領が労働改革関連5法やサービス産業発展基本法など争点法案の国会通過を強力に推進するためには柳氏の「政務能力」が必要だと判断したとみえる。

柳氏は柳致松(ユ・チソン)元民韓党総裁の一人息子だ。第18代国会で、企画財政委員会で朴大統領の隣の席に座ったのが縁で、大統領引継ぎ委員会で秘書室長を務めた。その後、国土交通部長官を務め、朴大統領の信任が一層厚くなったという。経済学博士で韓国租税研究院長を務めるなど、経済理論と実務の双方に明るいという評価を受けている。

柳氏は、組閣発表直後、現在の経済状況について、「1997年の通貨危機当時と似ている点もあるが異なる点もある。警戒しなければならない」と診断した。政策方向については、「現政権の経済政策の一貫した基調を維持する」と強調した。構造改革、経済活力の向上、対内外のリスク管理という3大政策方方針を守るということだ。

朴大統領が、柳氏を経済副首相に指名したことで、労働改革を通じて雇用の柔軟性を高め、教育改革で産業需要に合う教育体系を導入する改革案が持続的に推進されるものとみえる。対外危険要因に備える先制的な企業構造調整も本格化する見通しだ。



will71@donga.com