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北朝鮮、開城工団通行で「平壌時間」を要求

北朝鮮、開城工団通行で「平壌時間」を要求

Posted August. 17, 2015 07:12,   

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15日から標準時を30分遅らせた北朝鮮が、開城(ケソン)工業団地の通行と南北軍間の通信で起こるあらゆる事案を新しい標準時に合わせて処理すると通知した。

北朝鮮はこのような内容を15日午前、西海(ソヘ)軍通信線を通じて知らせてきたという。こうなると、午前8時30分から午後5時まで30分間隔だった開城工団の南北通行時間が、17日から30分ずれて韓国時間午前9時から午後5時30分になる。政府は14日、韓国時間を基準とする開城工団通行計画を北朝鮮に伝えたが、北朝鮮はこれを拒否した。

北朝鮮の標準時変更が南北の統合に逆行すると批判してきた政府は、開城工団の通行時間は北朝鮮の主張に合わせる方針だ。統一部は16日、「開城工団労働者の出・退勤などの勤務時間や生産活動が現地で行われることを考慮し、混乱を避けるために時間を調整することを決めた」と明らかにした。

一方、北朝鮮が光復(日本の植民地支配からの解放)70年を記念して開催した中央報告大会(14日)と金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の錦繍山(クムスサン)太陽宮殿参拝(15日)に軍部最高位級の李永吉(イ・ヨンギル)総参謀長と金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長が欠席し、その背景が注目されている。

2つの行事には、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長、朴永植(パク・ヨンシク)人民武力部長など軍の最高位が総出動した。軍序列3位で作戦権を持つ総参謀長が金日成(キム・イルソン)主席と金正日(キム・ジョンイル)総書記が安置された錦繍山太陽宮殿の参拝に欠席することは実に異例のことだ。金総局長は対南工作の総責任者だ。北朝鮮の事情に詳しい消息筋は、「玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長の粛清後、副部長級の処刑が相次いでいる」とし、「粛清の可能性がないと見ることはできない」と話した。政府当局者は、「身辺に問題が生じたという情報はない」とし、「17日から始まる韓米合同演習『乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン』(UFG)の対応のために欠席した可能性もある」と指摘した。

北朝鮮は15日、韓国軍が北朝鮮に対する心理戦放送を拡大したことに対して、北朝鮮軍戦線司令部の名義で「放送を中止しないなら物理的な軍事行動が開始されるだろう」と警告した。UFGに対しては、国防委員会政策局の談話を通じて、「厳しい軍事的報復をもたらすだろう」と威嚇した。



zeitung@donga.com