
「新体操の妖精」孫延在(ソン・ヨンジェ=21・延世大学)が8日、2015光州(クァンジュ)ユニバーシアードの選手村に入村した。先月、忠清北道堤川(チュンチョンブクド・チェチョン)で開かれたアジア選手権大会を終え、訓練地のロシアに向け出発した孫延在は、2週間の厳しい訓練をこなした。アジア選手権で個人総合優勝を手にした孫延在は、「アジア選手権を経験したことが役に立ちそうだ。プログラムも少し見直している。より確実に点数を稼げるよう、的確に動作することに重点を置いた」と話した。
孫延在は2013年、カザン大会のボール種目で銀メダルを獲得し、韓国新体操史上初のユニバーシアードメダルを獲得した。孫延在は、「私には2度目のユニバーシアードであり、国内で行われる大会だけに、大きな意味合いがある。ミスなく演技することが目標であり、一所懸命準備してきた」と話した。
韓国で開かれる大会では金メダルを逃したことがなく、「ホーム不敗」を誇っている彼女は、今大会で多冠王に挑戦している。孫延在のライバルとみなされていた世界ランキングトップのマルガリータ・マムーンと3位のヤナ・クドリャフツェワ(以上はロシア)は今大会では欠場した。2013年のグランプリファイナル銀メダリストのマリア・ティトワ(ロシア)は出場するが、昨年のけが後、かつてほどの技量を見せていない。メレティナ・スタニウ(ベラルーシ、8位)やガンナ・リザディノワ(ウクライナ、16位)も、孫延在(4位)よりは技量が落ちるという評価を受けている。
足首の怪我の再発懸念や心理的負担について孫延在は、「痛いところがなくはないが、深刻ではない。乗り越えなければならないことだ。また、国内で開かれる大会であり、負担が大きいのも事実だ。しかし、今大会も大きく見れば、オリンピックに向けて進む準備過程だと思う。準備過程から地道にやっていきたい」と語った。孫延在の所属事務所の関係者は、「孫延在は訓練と時差のため、疲れを見せているが、いつになく自信に満ちている。良い結果を期待してもよさそうな気がする」と話した。孫延在は11日に個人総合予選、12日は個人総合決戦、13日は種目別決戦に臨む。