米不動産王トランプ氏、「私も大統領選挙に出馬」

米国の代表的な不動産王、トランプグループ会長のドナルド・トランプ氏（６９）が１６日、ニューヨーク・マンハッタンのトランプタワーで、２０１６年の大統領選挙への出馬を宣言した。これで共和党候補者は１２人になった。米国のメディアは、「２０人を超える可能性もある」と見通した。

トランプ氏は「ワシントン政治家」からはなかなか聞けない直言と毒舌で約４０分間、出馬演説を行った。トランプ氏は、「政府は、米国の失業率が５.６％と言うが、絶対信じてはならない。１８〜２０％、さらに最大で２１％までになるだろう」とし、「政治家は『日は昇り、月は沈む。多くのいいことがあるだろう』と言うが、国民にそのような甘い言葉は必要ない。ただ雇用を望む」と主張した。さらに、自分が「米国の歴史上、最高の雇用大統領」になれると言った。トランプ氏は、「敵はますます強くなるが、米国はますます弱くなっている」とし、「（特に）中国が米国を殺している。政治家はこうした話をしない。しかし、中国が為替レートを操作することで米国企業がとうてい（中国企業と）競争できなくさせている」と強調した。