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セウォル号の遺族、「追悼バッジを外せ」と李首相を門前払い

セウォル号の遺族、「追悼バッジを外せ」と李首相を門前払い

Posted April. 17, 2015 07:23,   

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李完九(イ・ワング)首相と与野党の指導部は16日午前、京畿安山市(キョンギ・アンサンシ)の旅客船セウォル号沈没の犠牲者のための政府合同焼香所をそれぞれ訪れたが、「歓迎されない客」だった。政府のセウォル号対策に遺族たちが強く抗議したためだ。李首相や与党セヌリ党の指導部は、いざこざの末、焼香を諦め、きびすを返した。最大野党の新政治民主連合の文在寅(ムン・ジェイン)代表や野党議員らも、遺族たちの冷たい視線の中で焼香だけを済ませた。

李首相が同日、焼香所を「何の予告も無しに」訪れると、周りからは、「(セウォル号追悼の)バッジを外せ」という高い声が沸き起こった。遺族らは、李首相に対して、セウォル号特別法施行令の廃棄や船体引き上げについての所信を明らかにするよう要求した。李首相は、「政府がまとめた施行令について、『廃棄』すべきだという言葉は正しくなく、修正して補足していきたい」とした上で、「法や手続きに基づいてベストを尽くしたい」と話した。しかし、遺族らは、「法や手続きのため、子供たちを(あのように)皆殺しにしたのか」と鬱憤をぶちまけた。チョン・ミョンソン4.16家族協議会代表は、「希望する答弁などもらえず、1年間も同じことばかり聞かされている」として、李首相の焼香所入りを遮った。その後、激しい批判が殺到すると、李首相は、「今日は帰る」と頭を下げた。

同日午後、焼香所を訪れたセヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表や劉承旼(ユ・スンミン)院内代表も同様に、焼香できなかった。遺族の一部は、「党の正確な立場を明らかにする前は、弔問できない。出て行け」と叫んだ。一部の遺族は、焼香所の外まで追いかけてきては、金代表が乗った車を取り囲んで、10分間激しく講義した。結局、警察が投入されてからようやく、車を出発することができた。

野党も同じく冷たい扱いを受けた。新政治連合の文代表や禹潤根(ウ・ユングン)院内代表など議員100人余りが同日、焼香所を訪れたとき、遺族らは、「(施行令廃棄やセウォル号引き上げについての)確答が無ければ、入るな」と叫んだ。文代表や禹院内代表は、セウォル施行令廃棄や船体引き上げに同意した後、ようやく焼香所に入ることができた。

しかし、一部の遺族は焼香所に入る文代表の後ろ姿を見ながら、「野党が野党らしくない」、「これは全て、(2012年に文代表が)大統領選挙で負けたためだ」と揶揄を飛ばしたりもした。