世知辛い世の中で、人々は肯定的な単語を多く使うことが明らかになった。
米バーモント大学のピーター・ドッズ教授のチームは、米国の情報セキュリティ機関MITREと共同で、韓国語、英語、スペイン語、中国語など世界の10の言語圏の映画字幕、ツイッター、歌の歌詞、ウェブ情報などを分析した結果、肯定的な単語を多く使う現象を発見したと、米科学アカデミー紀要(PNAS)9日付で発表した。
研究チームは、韓国語の映画字幕やツイッターなどを含む10言語圏の24の資料から集めたデータを分析し、言語ごとに最も多く使われた単語1万個を選び出した。この単語を、各言語を使う一般人1896人に一つずつ見せ、単語に対する幸福度を1〜9点で付けさせた。韓国語の使用者は「愛」という単語に7.84点、「自殺」という単語に1.96点を付けた。中間の5点がついた単語は「本」などだった。
分析の結果、10の言語圏の幸福度の平均がすべて5点を超えたことが分かった。人々が否定的な単語よりも肯定的な単語をより多く使うということだ。スペイン語のウェブ情報は6.1点で幸福度が最も高かった。韓国語の映画字幕の幸福度は5.41点、ツイッターは5.38点だった。
ドッズ教授は、「ある事件に直面した時、『なんとかなるだろう』と肯定的に考えて表現する現象を『ポリアンナ効果』というが、1969年に登場したこの理論を実際に証明した初めての事例だ」と説明した。






