
プロバスケットボールの最長身選手、KCCの河昇鎮(30)はシーズン開幕を控えて開かれたメディアデーのイベントで、「バスケに飢えていた。今シーズンはバスケを美味しく食べて見たい」と語った。公益勤務要員として兵役を済ませる間、20キロ近く減量しながら意欲を燃やしていた。
だが、復帰舞台だった今シーズンは、受難の連続だ。負傷に苦しんでいたが、新年初戦で相手選手が振るう肘に打たれて鼻骨まで折れた。その上、自分を揶揄した観客に飛び込もうとして物議をかもした。
2日に鼻骨の校正施術を受けて以来点滴に頼っていた河昇鎮は、5日に初めて食事を取った。KCCのチェ・ヒョンギル団長は、「鼻に固定用の芯を打ち込んだが、痛みが激しく、息をすることもままならないほど苦痛を訴えている。2週以上休みながら経過を見届けなければならない」と話した。
河昇鎮が感情を抑え切れなかったことには、普段、自分に向けられた一部の過激なサポーターの行き過ぎた揶揄に対して強い被害者意識を持っていたという。河昇鎮に近い関係者は、「お父さんと姉がいずれも200センチを越え、巨人家族と呼ばれた昇鎮は、子供のときから周囲の目を意識した。一部のサポーターが、度重なる負傷について『植物状態』『仮病』などと皮肉る言葉に大きく傷ついた」と伝えた。
河昇鎮のような長身選手たちは、似たような哀歓を経験しているという。「国宝級センター」だった徐障勲(ソ・ジャンフン=207センチ)も日ごろ、「変わり者扱いしないで欲しい。陸上選手でもないのに、いつも比較対象になった」と気苦労を打ち明けていた。長身センターだった韓基範(ハン・ギボム=207センチ)も身長を測るたびに、少しでも低くしようとしたことを打ち明けたことがある。
一方、韓国バスケットボール連盟(KBL)は6日、財政委員会を開き、ファンと揉めた河昇鎮に対する懲戒の水準を決める。






