反政府運動家・ナワルニーの有罪判決に抗議、ロシアで反プーチンデモ激化

ロシアの代表的反政府運動家・アレクセイ・ナワルニー（３８）への有罪判決に抗議するデモが行われた。これを機に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に反対するデモが激化するかどうか注目を集めている。

イタルタス通信などによると、２０１４年１２月３０日午後７時ごろ、氷点下１０度を下回る大寒波にも関わらず、約２０００人の市民がモスクワ・クレムリン宮殿周辺のマネズナヤ広場に集まって、デモを行った。

広場に集まったナワルニーの支持者たちは、「プーチンは泥棒だ。警察国家は退け」などの掛け声を叫んだ。警察は、「許可無しのデモは違法であり、解散すべきだ」と対峙しながら鎮圧作戦を繰り広げ、２時間後にデモ隊を解散させた。鎮圧の過程で、約１７０人が逮捕されたという。

同日のデモは、プーチン大統領に立ち向かって反政府活動を主導してきたナワルニーが、横領容疑で有罪判決を受けたことに抗議するために行われた。同日、モスクワのザモスクボレツキ裁判所は、フランス化粧品会社・イブロシェのロシア支社などから、３１００万ルーブル（約５億９８００万ウォン）を横領した容疑で起訴されたナワルニーに、懲役３年６ヵ月に執行猶予３年６ヵ月の判決を下した。裁判所は同じ容疑で起訴されたナワルニーの弟のオレクには、懲役３年６ヵ月の実刑を言い渡した。