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[オピニオン]双龍車ティボリと李孝利のビキニダンス

[オピニオン]双龍車ティボリと李孝利のビキニダンス

Posted December. 27, 2014 03:58,   

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歌手・李孝利(イ・ヒョリ)の「ティボリ発言」が連日話題となっている。李孝利がツイッターに「双龍(サンヨン)自動車の新車・ティボリが多く売られ、会社が安定し、解雇者たちも復職になればと思う。そうなれば、ティボリの前でビキニ姿で、ダンスでも踊りたい」とつぶやいた。ツイッターの友人らは、「広告への出演はどうだ?」と提案し、李孝利は、「使ってもらえれば、無料でもいい」と応えた。問い合わせが相次ぐと、双龍車側は、「ティボリはすでに、広告撮影が終わった」と公に釈明した。

◆李孝利が、双龍車問題に関心を示したのは、今回が初めてではない。氏は2月も、「双龍車解雇者の生計支援プロジェクト、黄色い袋キャンペーン」に参加した。このキャンペーンは昨年11月、双龍車ストの参加者らに、計47億ウォンの損害賠償を命じる裁判所の判決が下され、解雇者らが自ら命を絶つ状況で行われた。当時、李孝利は、「金のために、皆から知らんふりをされて、寂しい人生を諦める方々が、これ以上出てこないことを願う」という手紙を書いた。

◆双龍車は09年、経営が厳しくなると、労働者2646人をリストラした。組合は、これに立ち向かって、77日間、京畿平沢(キョンギ・ピョンテク)の工場を占拠して、いわば「玉砕スト」を繰り広げた。スト後、会社側は生産支障、警察は、警察官の負傷を理由に、組合側に計114億7000万ウォンの損害賠償を請求し、一部が認められた。法的論理だけで見れば、違法ストに民事刑事上の責任を負わせるのは当然だ。裁判所は、「目的や手段が違法であり、ストに暴力的な方法で加担した責任がある」と明らかにした。しかし、「解雇労働者に1人当たり数千万ウォンずつの賠償金はひどすぎる」という見方もある。

◆ストや組合への意見はそれぞれ異なるとしても、厳しい立場の人たちを手助けしようとする李孝利の心は、顔に負けないほどきれいだ。芸能人らの言葉や行動は、特に青少年たちに大きな影響を及ぼす。最近、MBS番組の「無限挑戦」チームやKBSの「ソン・イルグクの三つ子」が、新年のカレンダーの販売代金を寄付するイベントが、熱い反応を得ている。寄付王のキム・ジャンフンを始めとして、ションとチョン・へヨン夫婦、車仁杓(チャ・インピョ)と辛愛羅(シン・エラ)夫婦のように、善行をする芸能人が増えるほど、我が社会で愛の温度は高まるだろう。

申然鐏(シン・ヨンス)論説委員 ysshin@donga.com