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ノーベル平和賞のマララさん「始まりに過ぎない」

ノーベル平和賞のマララさん「始まりに過ぎない」

Posted October. 13, 2014 03:42,   

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世界がパキスタンの10代の女性人権活動家、マララ・ユサフザイさん(17)のノーベル平和賞受賞を祝う中、「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は、マララさんの殺害を示唆した。

英バーミンガムの高校に通うマララさんは10日、授業を終えた後、記者会見で、「この賞は、ただ首にかけたり、部屋にしまっておくためのメダルではありません。私を前へと進ませてくれる勇気なんです」とし、「終わりではなく、始まりに過ぎない」と感想を明らかにした。

マララさんは、インドのノーベル平和賞共同受賞者のカイラシュ・サティヤルティさん(60)と話をし、インドのモディ首相とパキスタンのシャリーフ首相が共に12月10日のノーベル平和賞授賞式に出席することを提案した。米外交誌「フォーリン・ポリシー」は、「ノーベル委員会がパキスタンのイスラム教徒10代の少女、マララさんとインドのヒンズー教徒のサティヤルティさんに平和賞を与えたことは、両国の紛争終息と平和の契機にもなる絶妙の選択だ」と評価した。

最年少のノーベル賞受賞の知らせに、世界の指導者の祝いの声も続いた。英国のエリザベス2世女王は、ノーベル賞選定の結果に対して言及しない慣例を破り、ツイッターで受賞を祝った。米国のオバマ大統領も、「ノーベル委員会がすべての若者の権利と自由を保護することがどれほど緊急なことかを呼び覚ました」とコメントした。アナン前国連事務総長は、「社会の発展のために女性の権利の拡大ほど良い道具はない」と歓迎した。カナダ政府は22日、自国を訪問する予定のマララさんに名誉市民権を与えることを決めた。

しかし、TTPの分派組織「ジャマト・ウル・アハラル」のスポークスマンは、ノーベル平和賞受賞者が発表された10日夜、ツイッターで、「マララは、我々が異教徒のプロパガンダに屈しないことを知るべきだ。イスラムの敵には鋭いナイフを用意している」と警告した。そして、「マララは銃と武力衝突に反対する発言をしているが、ノーベル賞を作ったのがまさに爆発物の創始者であることを知らないのか」と付け加えた。

マララさんはTTPの蛮行を告発し、2012年に下校途中、頭を弾丸が貫通する重傷を負ったが、英国で数回にわたる手術を受け、奇跡的に助かった。その後、TTPの度重なる殺害警告にも、女性と児童の教育を受ける権利を訴え、今年ノーベル平和賞の主人公になった。TTPは、平凡な田舎の少女が最年少のノーベル賞受賞者になるまで不本意にも貢献をした形になり、マララさんの受賞に強く反発している。