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北朝鮮の潜水艦基地にミサイル垂直発射管、韓米軍当局が確認

北朝鮮の潜水艦基地にミサイル垂直発射管、韓米軍当局が確認

Posted September. 15, 2014 08:54,   

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韓国と米国の情報当局が今年初め、北朝鮮の潜水艦基地でミサイル垂直発射管を捉えていたことが確認された。韓米軍当局は、北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)開発の可能性を分析している。

14日、軍の消息筋によると、米国の偵察衛星が今年初め、咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)沖合の馬養島(マヤンド)潜水艦基地で、ミサイル垂直発射管と見える装備を確認した。この装備は潜水艦に搭載され、水中でのミサイル発射に使用される。垂直発射管は、潜水艦に搭載されず、地上に置かれた状態で確認されたという。

合同参謀本部も最近、国会国防委員会所属のチン・ソンジュン新政治民主連合議員に提出した資料で、北朝鮮潜水艦のミサイル搭載の可能性が一部識別されたと明らかにした。合同参謀はこの資料で、現在まで北朝鮮がSLBMを実践配備したという情報はないとした。合同参謀関係者は、「北朝鮮がSLBMを搭載できる潜水艦を保有した事実は確認されていない」と指摘した。垂直発射管を搭載するには、少なくとも3000トン級以上の潜水艦が必要だ。北朝鮮が現在保有している潜水艦のうち最大のものは旧ソ連製のロミオ級(1800トン)だ。

しかし、北朝鮮が垂直発射管を装着できる新型の潜水艦を秘密裏に開発している可能性も排除できない。英国の軍事専門誌「ジェーン年鑑」は1994年、北朝鮮がロシアで退役したゴルフ級(3000トン)潜水艦約20隻を導入したと報じたことがある。その後、北朝鮮がそれを分解して組み立てる「逆設計」によって独自のモデルを開発する可能性が指摘されていた。米国の政治軍事専門ウェブマガジン「ワシントン・フリービーコン」も先月、北朝鮮の3000トン級潜水艦とSLBM保有の可能性を指摘している。

北朝鮮が、SLBMを積んだ潜水艦を実践配備する場合、韓国が2020年代初めまでに構築する予定の「キル・チェーン(Kill Chain=北朝鮮の核やミサイル基地を探知・追跡・攻撃するシステム)」が無力になる可能性が高い。水中でひそかに動く潜水艦は、事前に把握することが事実上不可能なためだ。軍関係者は、「すべての可能性を視野におき、韓米協力で関連情報を収集・分析している」と述べた。