「今日みたいな自信を持っていればアルジェリアも問題ない」
崔龍洙(チェ・ヨンス)FCソウル監督は18日、韓国対ロシア戦を観戦したあと、「選手たちが国民が感じている不安感を解消し、希望を与えた」と話した。また「今日みたいに堂々と試合に進めればアルジェリアとベルギーにも十分勝算がある」と語った。サッカー専門家らが挙げているロシア戦の引き分け効果は、「自信感の回復」だった。23日のアルジェリア戦については、様々な意見が集まった。
崔監督は、「李根鎬(イ・グンホ)が先制点を入れた瞬間は、洪明甫(ホン・ミョンボ)さんの強運を改めて実感した」と話した。崔監督は、日ごろから洪監督について「強運の男」と良く口にしていた。代表選手時代から、大きなピンチを迎えては、その都度巧みに回避する場面を見届けながら感じたことだという。崔監督は、「世界的な選手と言われるロシアのGKイゴール・アキンフェエフが、この日は李根鎬のシュートを外しミスをした。誰もがミスはするものだが、タイミングが絶妙だった。洪監督のラッキーではないと思う」と言って笑った。
崔監督はアルジェリア戦については、辛抱強くゲームに臨むべきだと話した。「ベルギーとの初戦から分かるように、アルジェリアは強いチームと対戦するときは守備的になる。アルジェリアは韓国に対する警戒を強めるだろう。1敗を抱えているのに対して韓国は引き分けで勝ち点1を取っているので、慎重に守備を固めてからカウンターに出るだろう。だから、急いで攻撃に出るよりは、落ち着いてプレイしながら、相手を焦らす必要がある」と言った。さらに「勝利が切実なアルジェリアとしては、ある瞬間からはゴールを取りに来るのは必至だ。そこが決め手を打つタイミングだ。ソフィアン・フェグリなど優秀なFWが多いので、カウンターに出るときも逆の状況に備えるべきだ」とアドバイスした。
朴景勲(パク・ギョンフン)済州(チェジュ)監督は、「ロシア戦は、事実上韓国が主導した。本当に良かった。選手たちも自信を取り戻したことだろう」と話した。朴監督は、「強化試合のときとは違う選手たちの動きが印象的だった。全体的に良い動きをしていたので、ロシアがさほど強く感じられなかった」と分析した。しかし、「ロシア戦では緻密でない守備のミスが失点につながった。アルジェリア戦では、とくにゴール前での守備に注意しなければならない」と言い、守備の安定を注文した。
KBSN解説委員のキム・デギル氏は、「洪監督の李根鎬を交代で入れるタイミングが絶妙だった。ロシアが体力的に問題を露呈し、後半には裏にスペースが作られるだろうと予測したし、ガーナとの強化試合で良いプレイを見せた李根鎬を投入した。そして李根鎬はゴールで答えた」と話した。
キム氏は、「ベルギーを相手にアルジェリアがかなり守備的な動きを見せたが、韓国戦では明らかに勝ちに来るだろう。韓国も守備の安定させることも重要だが、ロシア戦のときよりはもう少し攻撃的な戦術が求められる」と指摘した。さらに「必ず勝ち点を獲得して決勝トーナメントに進出するためには、ロシア戦よりはDFとMFラインを上げてプレスをかけなければならない。相手陣営からプレスをかけてボールを奪い、カウンターに出る戦術が必要だ」と提案した。