李明博(イ・ミョンバク)氏がソウル市長だった2005年10月に人工河川に復元された清渓川(チョンゲチョン)を生態・歴史河川に蘇らせる案が推進されている。直線型の水路を曲線にし、堰を撤去して水の流れを自然にし、昔の清渓川のように蘇らせるという計画だ。また、水標橋を本来の位置に復元して歴史性を取り戻す考えだ。
しかし、清渓川の復元は容易ではない。清渓川は普段は水の流れがない水無川であるため、漢江(ハンガン)の水と地下水を引いて1日12万トンを流している。奨忠壇(チャンチュンダン)公園にある水標橋も、橋脚や手すり板の損傷が深刻で、本来の位置に復元することは難しい状況だ。このための予算など具体的な計画もない状態で、拙速との指摘も出ている。
ソウル市諮問委員会である清渓川市民委員会は、2005年の清渓川復元で不十分だった部分に対する改善・補完策を盛り込んだ「清渓川歴史性および自然生態性回復案」を12日に発表し、市に提案した。
清渓川市民委員会は、現在の清渓川の問題点として、△歴史・文化性の欠如、△不十分な自然生態、△通行の不便さなど、質の低い歩行環境を挙げた。現在の清渓川の水路はそのままに、低水路の中間に屈曲を作る方法で調整する考えだ。また、清渓川の水深(40センチ)を維持するために設置した29の早瀬の堰をジグザグにし、水の流れの停滞によって生じる水質悪化を改善することを提案した。
清渓川の代表的な橋だった朝鮮時代の水標橋は、本来の位置に移して原形に近い姿で復元することを提示した。水標橋は1958年の覆蓋工事で奨忠壇公園に移され、保管されている。
清渓川市民委員会は、清渓川の用水供給にかかる維持管理費18億ウォンを削減するために、漢江原水を徐々に減らし、地下水と清渓川上流の支流の渓谷水を清渓川の維持用水に活用することを提案した。このため、清渓川上流の支流のうち白雲洞(ペクウンドン)川と三清洞(サムチョンドン)川の水路を復元することを主張した。
このほかに、清渓川の歩道の幅を広げて「歩車混合道路」を造るなど、歩行者中心にする意見も提示された。毛廛橋(モジョンギョ)、広橋(クァンギョ)、三一橋(サムイルギョ)など清渓川路の交差路14ヵ所にクロス型横断歩道を設置し、東西南北の方向に歩行ネットワークを作ることも提案した。
これに対して一部では、清渓川市民委員会の提案が現実的に可能なのか疑問を提起している。清渓川市民委員会や市の内部会議でも、清渓川の再工事は容易ではないという意見が出ている。
水標橋の復元の場合、奨忠壇公園の水標橋の長さ(26.5メートル)より清渓川の幅(23メートル)が狭く、原形の水標橋が完全な状態ではないため清渓川に移すことは難しいと指摘されている。長期的に漢江原水の供給を中止する場合、渓谷水と地下水だけで清渓川の数量を維持できるかどうかも疑問だ。水路の復元などに数百億ウォンが必要とされるが、具体的な予算調達案もない。
市関係者は、「大枠で清渓川市民委員会の方向性に共感し、短期間で実現可能な部分は今年から施行する計画だ」とし、「論議が予想される水標橋の再建と白雲洞川、三清洞川などの水路回復については、技術的妥当性、経済的妥当性を綿密に検討し、推進の有無を決定する」と明らかにした。






