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日本から返還された双林涅槃相図、最古の「横型仏画」

日本から返還された双林涅槃相図、最古の「横型仏画」

Posted December. 03, 2013 03:13,   

今年7月に日本から返還された朝鮮仏画「双林涅槃相図」がこれまで発見された横に描かれた韓国の仏画の中で最も古いことが明らかになった。

東国(トングク)大学美術史学科の鄭宇澤(チョン・ウテク)教授は先月30日、ソウル国立中央博物館で開かれた東岳(トンアク)美術史学会で、「仏画を購入した全羅北道群山市(チョンラプクト・グンサンシ)の東国寺の依頼で鑑定した結果、双林涅槃相図は横型仏画で唯一だった日本の華蔵寺所蔵の朝鮮仏画、釈迦誕生図(1692年作)よりも早い16世紀中盤の朝鮮前期の仏画だった」と発表した。これまで確認された高麗・朝鮮仏画はそれぞれ約160点。ほとんどが縦に描かれ、横に描かれた作品は双林涅槃相図を含め2点だけだ。

縦横224.5×87.0センチの双林涅槃相図は、釈迦が沙羅双樹の木の下で涅槃する場面を描いた仏画。世宗(セジョン)の時、首陽(スヤン)大君が作ったハングルの経典「釈譜詳節(宝物第523号)」に収録された釈迦八相図のうち最後の涅槃図の形式(様式)に従った。鄭教授は、「染料を活用した二重彩色法や金泥(金箔)を使った方式が1553年の釈迦説法図や1568年の三蔵菩薩図の製作方式と同じだ」とし、「絵に登場する僧侶の服飾や表情も朝鮮特有の様式を表わしている」と説明した。

何よりもこの仏画は、これまで高麗仏画だけで発見された伏彩法で描かれ、高麗から朝鮮に仏画製作技法が継承されたことを証明した初の作品という点で価値が高い。伏彩法とは、色を直接塗らず絹や麻布の後ろで塗り重ね、自然な質感を出す技法だ。チョン・ウンウ東亜(トンア)大学ソクタン博物館長は、「17世紀の朝鮮仏画とは全く異なる彩色法と画風の傑作だ」と感嘆した。

絵画的な面では、既存の様式にこだわらない破格の様式だ。仏画の左の茶毘式(火葬後に遺骨を収拾する儀式)の場面は、多くが涅槃図に登場する。しかし、この仏画のように稲俵に舎利を入れて風呂敷のように運ぶのは、中国や日本の仏画では類例がない。弘益(ホンイク)大学の金理那(キム・リナ)名誉教授は、「既存の形式に縛られず、定形化を拒否した驚くべき仏画だ」と評価した。