「まるで自分が軍隊を行くかのように緊張した」
22日の早朝、ソウル永登浦区新吉洞(ヨンドゥンポク・シンギルトン)のソウル地方兵務庁に40、50代の女性たちが集まった。オレンジ色のTシャツに着替えた彼女たちは、団体旅行客のように少しそわそわしていた。
兵務庁は同日午前、ソウル地方兵務庁で「息子よ、母も軍隊に行く」という体験イベントを実施した。兵役を控えていたり、すでに軍に服務している息子を持つ母親20人を招待し、兵役説明会を開き、実際に徴兵検査を体験する機会を設けた。兵務庁は、「徴兵検査の公正性と信頼度を確認するために今回イベントが企画された」と説明した。
今年、息子が徴兵検査を受けたというファン・ウォンスクさん(46)は、「身体検査を受けたら、自分に令状が来るようだ」と言って笑った。9月に息子が入隊したクォン・ヨンミさん(42)は、「一緒にいる時は息子と毎日けんかしたが、今は本当に会いたい」と話した。
一般人を対象に徴兵検査体験イベントを準備したのは何度もあったが、兵役前や服務中の息子を持つ母親を招待して体験イベントを開いたのは今回が初めて。兵務庁は今回のイベントのために、先月25日から今月11日に参加を募った。兵務庁関係者は、「約60人の応募者の中で息子への思いを切実に綴った母親10人と全国主婦教室中央会会員や母親パワーブロガーなど20人を選出した」と明らかにした。
徴兵体験に先立ち、兵務庁の主管で兵務行政について簡単な説明会があった。鄭煥植(ジョン・ファンシク)兵務庁次長は、「息子が受ける兵役の第1の過程である徴兵検査に対して、少しでも理解する機会になることが期待される」と話した。さらに、「今回の体験を通じて知った公正で透明な徴兵検査を周囲の人々も知ることができるよう日常生活で広く伝えてほしい」と話した。
説明会が終わると、母親は徴兵検査場で「愛国カード」を発給され、実際に兵役義務履行者が受けるのと同じ身体検査を受けた。血液検査、尿検査など8項目の検査が1時間40分間行なわれた。一部の申請者に限ってCTやMRIの撮影も実施された。すべての検査が終わるとすぐに兵役結果が出た。一部の母親が1級現役判定を受けると、周囲から感嘆の声がもれた。
母親たちは徴兵検査を経験し、深い満足感を示した。特に徴兵検査の過程が透明になったことに高い点数を与えた。今年2月に息子が除隊したキム・ヨンオクさん(51)は、「息子もこのような手順を踏んで軍に行ったと思うと感慨深かった」と話した。息子が12月に軍隊に行くチャン・レヨンさん(54)は、「過去に高級公職者の息子が釈然としない理由で兵役免除を受けることが多くて疑ったが、今はそんなことはないと信頼できた」と話した。






