ソウル世宗路(セジョンノ)東亜(トンア)メディアセンター前の鋻溪(チョンゲ)広場を訪れた国内外の観光客らが、記念写真を撮る行きつけの場所がある。ほかならぬ、サザエ模様の色とりどりの造形物の周辺だ。06年に登場したこの造形物は、スウェーデン出身のポップアートの代表作家クレス・オルデンバーグ(84)の「スプリング」という作品だ。氏は、ハンバーガーや洗濯ばさみ、のこぎり、リップスティックなど、日常の中で接する物を膨らませたように制作した造形物で、名をはせた。
◆ポップアートとは、漫画や商標、広告、映画など、大衆に馴染んだイメージや消費社会の商品を、芸術の範囲内に溶け込ませた現代美術の流れを意味する。大手企業の浦資金事件に巻き込まれ、一時は、世間の話題となった絵画「幸せな涙」の作家、ロイ・リヒンシュタイン(1923〜1997)も、ポップアートを論じる時、欠かすことができない。当時、作家や作品の名前が、あまりにメディアに頻繁に取り上げられたためか、美術に門外漢だった人たちも、ポップアートという言葉が、あまり不慣れではないはずだ。
◆ポップアートのスーパースターとしては、アンディー・ウォーホル(1928〜1987)が断然トップだ。米ニューヨークの作業室を、芸術作品を大量に生産する工場という意味から、「ファクトリー(Factory)」と名づけたウォーホルは、このような言葉を残した。「金を稼ぐのは芸術であり、働くことも同様に芸術だ。そしてよい事業こそ、最高の芸術だ」。ウォーホルより先立った1956年、英国でポップアートのスタートとなった作品を発表した作家は、リチャード・ハミルトンだ。氏は、「ポップアートは大量生産され、若く、ウィットがあり、セクシーかつ巧妙で、魅力的な大ビジネスだ」と規定した。
◆ハミルトンの予言どおり、ポップアートの魅力は、そのいかなる美術運動よりも、大衆の人気や共感を得た。最近、国内では20代女性ポップアーティストの行動が議論を呼んでいる。慶尙北道龜尾市(キョンサンブクド・グミシ)の朴正熙(バク・ジョンヒ)の生家を訪れた氏は、陸英修(ユク・ヨンス)夫人の実物大のパネルの前で、真ん中の指を突き刺しながら、「指での悪口」をする写真や、「無知は啓蒙しなければならない罪であり、暴力だ」と言う内容の書き込みを、フェイスブックに掲載した。氏は、ツイッターに「1980.5.18大量殺人を正当化した維新政権」と、歴史的な事実を間違えた内容も掲載した。勉強ぐらいしっかりしてからポップアートをするべきだ。
高美錫(コ・ミソク)論説委員mskoh119@donga.com






