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37倍の高金利適用、不法貸金業者逮捕

Posted December. 18, 2012 03:13,   

貸金業者のA容疑者(30)は江原道三陟市道渓邑(カンウォンド・サムチョクシ・ドゲウプ)の隠れた暴君だった。この村で彼に金を借りた債務者だけで道渓邑人口(約1万3000人)の2%に達する約250人がいる。08年、3000万ウォンで貸金業を始めたA容疑者は、零細商人に高金利で金を貸し、数年で建物3軒を保有する金持ちになった。同容疑者は借金を返さない債務者に身体放棄覚書を書かせたり、車両に監禁する違法行為を犯したが、被害住民は報復を恐れて黙り込んだ。

しかし政府が「不法私緊急との戦争」を宣言した今年5月、A容疑者の横暴に耐え切れなかった被害者が彼の所業を警察に届けてA容疑者は警察に逮捕された。同容疑者は08年5月から今年6月まで零細商人179人に年利60〜400%の高利で30億ウォンを貸した後、債務者から25億ウォンを騙し取った容疑などで拘束された。

今年8月、忠清南道(チュンチョンナムド)洪城(ホンソン)警察署に捕まったB容疑者(30)は、最高3700%を越える暴利を貪って摘発されたケースだ。同容疑者は09年8月から12年2月まで食堂業主、カラオケ業主など零細業者82人に最高3704%の高利で2億7000万ウォンの不当利益を得て警察に捕まった。警察の関係者は、「先利子を引いて期限内に債務者が利子を返済できなかったら、再び金を貸す手法で莫大な利子率を適用した」と話した。

このような零細庶民を相手に莫大な高金利の利率を適用して違法行為を犯していた悪徳私金融業者が大挙して摘発された。金滉植(キム・ファンシク)首相は17日、ソウル汝矣島(ヨイド)の金融監督院(金監院)で不法私金融根絶対策を推進した結果、4月18日から今月7日まで不法貸金業者約1万人を検挙し、2800億ウォンの税金を追徴したと話した。また、8万6000件あまりの相談および被害届けが出されたと発表した。これは昨年、金監院庶民金融支援センターに受け付けられた2万5000件を大きく上回る水準だ。

金監委の関係者はこれに対して「政府が不法私金融根絶への意志を示し、金を返せず『罪人』扱いされていた債務者らが積極的に救済を要請し始めた」と説明した。

悪徳私金融との戦争には庶民向け金融機関も力を合わせた。中小企業に勤めるKさん(56)は09年、子どもの結婚のため貸金会社3ヵ所から年利率44%で計1000万ウォンを借りた。しかし、月給120万ウォンのKさんは利子もまともに返済できず、苦しんできた。ところが偶然新聞の報道を通じて知った不法私金融被害届出センターが希望をもたらした。年利率11%の低い利率が適用される韓国資産管理公社(KAMCO)の「変わるドリームローン」という商品に乗り換えられるという事実を知ったことだ。同氏は4月、この商品を利用して既存の融資から乗り換えた。KAMCOはKさんのような金融支援希望者に低利の商品に乗り換えられる転換融資を拡大施行し、2208人に180億ウォンを支援した。

一方、政府は世界経済の不況が長引き、来年も不法私金融が幅を利かすと見て、庶民を保護できるシステムを持続的に構築していく計画だ。金首相は、「不法私金融犯罪は一時的な取り締まりや処罰だけでは根絶し難い」と語り、「来年も不法私金融根絶対策を中断することなく推進する」と話した。



constant25@donga.com