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中国監房に入れられた脱北者には先月生れの赤ちゃんも 中国公安筋が明かす

中国監房に入れられた脱北者には先月生れの赤ちゃんも 中国公安筋が明かす

Posted March. 07, 2012 08:57,   

中国当局が国際社会の非難にもかかわらず、脱北者の逮捕と送還に一層熱を上げており、北朝鮮国家安全保衛部所属の要員が、直接中国で脱北者を逮捕し、連行することを黙認していることが分かった。まだ名前もない生後13日の乳児まで逮捕され、北朝鮮への送還を待っている状況だ。

●送還を待つ脱北者約300人

6日、中国公安消息筋によると、中国当局は先月中旬から今月15日までを脱北者集中検挙期間に定め、脱北者の逮捕に熱を上げている。この期間だけでも、韓国に来ようとした脱北者のいくつかのチームを含め、脱北者数百人が逮捕された。

先月29日、中国とラオスの国境付近で逮捕された脱北者一行の中には、先月16日に生まれた乳児も含まれている。生まれてわずか13日で逮捕され、現在の監獄に閉じ込められており、まだ名前もない状態だ。31才の母親は、韓国への脱北途中、出産し、約10日後に逮捕されたのだ。

消息筋によると、現在、中国全域に収監された脱北者は約400人のぼり、このうち約300人が1ヵ月内に北朝鮮に送還されるものとみえる。この数ヵ月間、北朝鮮に送還された脱北者も1ヵ月平均300人に達するという。東亜(トンア)日報は、韓国に向かっていた脱北者一行の逮捕の事実と人的事項、拘留場所、北朝鮮への送還状況などを随時入手しているが、脱北者の安全のために具体的な内容は公開していない。

消息筋は、「現在、中国で脱北者約200人が尋問を終えて送還待機状態であり、約100人は尋問中だ」と伝えた。中国で逮捕された脱北者は、公安と国境警戒隊が運営する拘留場に収監されるが、この拘留場も尋問を行う所と尋問を終えて送還を待つ脱北者を収監する所に分かれる。

中国の脱北者の送還も続いている。2月末、丹東に約20人が送還されたのに続き、2日恵山に数人の脱北者が送還されたと、北朝鮮事情に詳しい消息筋が伝えた。延辺朝鮮族自治州地域からも脱北者が数回送還された事実が確認されている。これとは別に、先月8日と12日に逮捕され、関連事実が東亜日報を通じて、初めて公開された31人のうち一部はすでに送還され、そのほかの人は、中国当局が外部に情報が漏れないように特別管理している。

●中国で大手をふるう北朝鮮保衛部

消息筋によると、最近中国では、北朝鮮国家安全保衛部要員がやってきて、脱北者を逮捕し、北朝鮮に連行している。中国公安に逮捕された脱北者は中国で尋問を受け、送還手順を踏んで税関を通じて送還されるが、保衛部要員に逮捕された脱北者はこのような手続きもなく、秘密裏に送還される。

保衛部要員は、鴨緑江(アプロクカンム)河口や豆満江(トゥマンガン)上流の地域に自分たちの送還通路を持っているという。丹東付近には、中朝国境を示す鉄条網が道路からわずか1メートルほど離れている所が多い。保衛部要員は、自分たちが逮捕した脱北者を車に乗せ、このような場所で北朝鮮から迎えにきた要員に引き渡し、再び任務を遂行するために戻る。鴨緑江の河口で中朝国境の道路を車で走ってみると、所々に鉄条網が切り取られたのを見ることができる。このような場所は、たいてい人が通って、道のようになった北朝鮮側の小道に続く。ここは密輸の通路でもあるが、保衛部要員が脱北者を引き渡す時も利用される。

このような通路は、鴨緑江だけでなく、延辺朝鮮族自治州龍井県三合鎮、和龍県嵩善鎮など、豆満江中上流の地域にもあることが確認されている。冬に川が凍った時は、主に三合通路が、川が解けた時は川幅の狭い嵩善通路が主に利用される。このような通路は、北朝鮮保衛部が長い間中国当局の黙認の下、慣行的に使っていた所であり、最近中国で活動する要員の数が増え、さらに活発に使用されている。

保衛部要員が脱北者を逮捕して北朝鮮に送還しているという事実が明らかになったことで、これまで北朝鮮に送還された脱北者は、中国当局が公開した統計よりも多いものとみえる。中国社会科学院統計によると、98年から06年まで、中国は毎年少なくて4800人、多くて8900人の脱北者を送還してきた。このことから、脱北が本格化した90年代中盤以降、約10万人の脱北者が送還されたという推定が可能だ。90年代中盤以降、韓国に入国した脱北者は約2万人。脱北者1人が自由を勝ち取るのに対し、5人が送還されたことになる。



zsh75@donga.com