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[社説]「聖戦」を叫ぶ北の挑発に抜かりなく備えよ

[社説]「聖戦」を叫ぶ北の挑発に抜かりなく備えよ

Posted March. 05, 2012 08:07,   

北朝鮮が、非核化の事前措置と栄養補助食品の支援を媒介に米国に和解のジェスチャーを取っているのとは対照に、韓国に対しては攻勢を強化している。北朝鮮は、人民軍最高司令部、外務省、官営メディアを総動員して、仁川(インチョン)のある軍部隊に展示された「叩け!金正日(キム・ジョンイル)、殺せ!金正恩(キム・ジョンウン)」のスローガンを問題視し、「最高尊厳に対する冒涜」を主張し、「無差別的な聖戦」を宣言した。4日には金総書記死去後、最大規模の15万人が平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場に集まって軍民大会を開き、総決起を誓った。

金日成一家を神格化する北朝鮮が最高尊厳の冒涜云々して韓国を非難するのは、昨日今日のことではない。昨年6月、国内の一部の予備軍訓練場で、金親子の写真を射撃標的紙に使ったことに「千万軍民の報復対応」を言及し、大統領府の謝罪を求めた。北朝鮮官営メディアは、李明博(イ・ミョンバク)大統領に対して、「逆賊一味」、「人間醜物」、「うらぎり者」「精神病者」など、口にすることもはばかれる悪口を浴びせ、韓国が金氏王朝の名前を挙げるだけで神経質に反応する。

韓米軍事演習の最中に金正恩氏は板門店(パンムンジョム)を視察し、「板門店の前哨兵らは敵と銃口を向け合っているだけに、常に最大の激動状態を維持すべき」と指示した。金日成主席が94年7月、金総書記が96年11月に訪れた板門店に、16年ぶりに最高司令官が「現地指導」した。北朝鮮は内部的に韓国戦争の休戦記念日を「祖国解放戦争」勝利記念日と宣言し、板門店を勝利の象徴のように美化している。金総書記の急死で権力を握った金正恩氏がしばしば軍部隊を訪れるのも、「権力は銃口から生まれる」という先軍政治の継承の意志を明確にしたことによる。

北朝鮮は、李政府と対話しないという意志を固めたようだ。4月の総選挙で民主統合党を軸とするいわゆる「進歩陣営」の勝利の可能性が高くなり、現政権と交渉する必要性を感じないという信号を送っていると情報当局は分析する。1年待てば、北朝鮮に友好的な勢力が政権を取り、支援を再開するという期待心理に相違ない。

最近、現代経済研究院が専門家72人と一般国民1002人に対して北朝鮮体制の信頼度に対するアンケート調査を行った結果、一般人の69.4%は信頼できないと答えたが、いわゆる進歩寄りの専門家の69.6%は信頼できると答えた。政府と軍と多くの国民は、好戦性を表わす北朝鮮に対して、自称進歩専門家のように油断してはならない。韓国軍は来月15日の金総書記の100回目の誕生日に発生し得る北朝鮮の奇襲挑発に備え、防衛態勢を堅固にする必要がある。