０４年米ハーバード大学の寮で友だちと一緒におもしろずくでフェイスブックを作ったマーク・ザッカーバーグ（２７）。ガールフレンドの私生活をここに掲載して別れを告げられた彼が８年ぶりに米国３大株式巨富になった。世界のインターネット業界が首を長くして待ってきたフェイスブックの企業公開（ＩＰＯ、株式上場）を通じてだ。
フェイスブックは１日、企業公開申請書を米証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出したと発表した。フェイスブックは今回の企業公開を通じて、最大５０億ドル（約５兆６５００億ウォン）を調達する計画だ。０４年ＩＰＯを通じて１９億ドル（約２兆１４７０億ウォン）を調達したグーグルに比べて２倍以上の規模だ。インターネット業界は史上最大の場が立ったと興奮し、早ければ５月から株式市場で取引が始まるフェイスブックの株式の時価総額は１０００億ドル（約１１２兆ウォン）に達すると見通した。
業界の展望どおり、フェイスブックの企業価値が１０００億ドルに達すると、持分の２８．４％を保有しているザッカーバーグの株式評価額は約２８４億ドル（約３１兆ウォン）に達する。情報技術（ＩＴ）分野だけを見てみると、マイクロソフト（ＭＳ）創業者のビル・ゲイツとオラクルの創業者ラリー・エリソンの後を次ぐ規模だ。
共同創業者のダスティン・モスコビッツ（７．６％）、エドゥアルド・サベリン（５％）、投資者のジム・ブライヤー（１１．４％）もそれぞれ億万長者に仲間入りする。アイルランド出身のロックバンドＵ２のリーダー、ボーノも１．５％を所有している。会社からストックオプションをもらった社員もお金持ちになる甘い夢を見るようになった。特に、本社社員約３０００人の中で３分の１ぐらいは百万長者になると見られる。
企業公開の申請書にはザッカーバーグの年俸も公開されて目を引いた。彼は昨年、俸給４８万３３３３ドル、上半期のボーナス２２万５００ドル、非公開内容のボーナス７８万３５２９ドルで合わせて１４８万７３６２ドル（約１６億６０００万ウォン）をもらった。しかし、ザッカーバーグは申請書に１３年からは基本給を１ドルだけもらうと書き込んだ。また、申請書を通じてフェイスブックの昨年の純益が１０億ドル（１兆３０００億ウォン）であり、積極的なユーザーは８億４５００万人（７０億人口の１．２６％）に達すると発表した。
今度のＩＰＯ規模は米ＩＴ業界では史上最大規模であり、米国全体企業から見ても歴代４位に当る。米国史上最大規模のＩＰＯは、０８年あったビザカードの１９０億ドルだった。続いて、ＧＭとＡＴ＆Ｔワイヤレスだった。
ウォール・ストリート・ジャーナルとニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）は、「フェイスブックが申請書には５０億ドルを希望したが、今度のＩＰＯで最大１０００億ドルまで資金を集められそうだ」と見込んだ。ローレンス・サマーズＭＩＴ教授（元財務長官）は、「米国の記念碑的な事件」と言った。世界ＩＴ業界はマイクロソフトがＩＴ１世代を代弁したと言えば、２世代はグーグルとアップル、今はフェイスブックに代表される３世代の波が引き寄せてきていると評価した。
しかし、００年初めのベンチャーバブルの後遺症が再燃するのではないかという懸念も提起された。フェイスブックの主な収益モデルはオンライン広告で、最近広告市場の成長ぶりは恐ろしいほどだ。しかし、市場が限られているオンライン広告市場でいつまでこのような成長ぶりを維持できるかという批判論が提起されている。
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