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[オピニオン]鄭鳳株マーケティング

Posted January. 28, 2012 08:40,   

昨年末、6000ウォン程度だった教育関連会社B社の株価が新年に入って2倍近く急騰した。2010年に同社の社外取締役として活動したことがある鄭清来(チョン・チョンレ)元民主党議員が、鄭鳳株(チョン・ボンジュ)元議員のメンターだったことが決定的な理由だという。「BBK事件」と関連して、公職選挙法上虚偽事実流布罪で大法院(最高裁)で確定判決を受けて収監中の鄭氏が突然にスターに浮上し、特定企業の株価にまで影響を与えている。全羅北道全州(チョンラプクト・チョンジュ)のY氏は、鄭氏の名前を出して、もちを売っている。Y氏は、もちの販売代金の5%を積み立てて、毎週鄭氏に領置金を送ってくれる。

◆鄭氏は自らを「未来権力」と呼ぶ。そこから、鄭氏のファンクラブの名前も「鄭鳳株と未来権力たち」(通称ミクォンス)だ。鄭氏拘束の前に約13万人だったファンクラブの会員数が拘束後に急増し、今は19万人にのぼる。ミクォンスの威力は民主統合党の全党大会でも遺憾なく発揮された。会員が市民選挙人団に大挙参加すると、最高委員選の候補らは歓心を買うために誰彼となく鄭氏のことに触れた。鄭氏救命の向けた「出てこい!鄭鳳株国民運動本部」の委員長を務める韓明淑(ハン・ミョンスク)候補と傘下の委員会を一つずつ担う文盛瑾(ムン・ソングン)、朴映宣(パク・ヨンソン)候補が、それぞれ1、2、3位を占めたのは偶然だろうか。

◆4月の国会議員総選挙を控え、民主党の「鄭鳳株マーケティング」が錨を上げた。ミクォンスだけでなく、鄭氏が参加した「ナコムス」放送の威力を活用したいという考えだろう。26日、韓明淑代表一行が、洪城(ホンソン)刑務所に面会に行き、党として対策会議と記者会見を開いた。2月には、ミクォンス、ナコムスとともに、討論会、決起大会、「鳳株バス」(面会バス)の運行、マラソン大会も行われる。鄭氏個人の釈放を目的とする公職選挙法改正にも意欲を向けている。これほどになれば、鄭氏はもはや未来権力ではなく、現在の権力である。

◆仮にも政権獲得を夢見る公党が、実定法に反した法律違反者を救おうと大騒ぎすることが正常なのだろうか。法治に対する愚弄であり、国民に法軽視の風潮を感染させる恐れがある。法治が崩れるなら、民主党が後に政権を獲得しても、どのような方法で国家を統治するのだろうか。その前に、法治を愚弄する政党に国民が票を与えるかも未知数だ。民主党が「小」を得ようとしてかえって「大」を失う「小貧大失」の過失を犯さないことを願う。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com