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中国漁船、だ捕想定して斧と鎌で「武装」

Posted December. 14, 2011 07:14,   

韓国の海域を侵犯して違法操業をする中国漁船が、出港の時から海洋警察の取り締まりに抵抗するために凶器や装備を積んでいることが確認された。最初から違法操業による海洋警察の取り締まりやだ捕に備えて、海賊のように武装して韓国海域を越えてくるのだ。海洋警察にだ捕される場合、漁獲物がすべて押収されるだけでなく、最高1億ウォンまで賦課される担保金を支払わなければ解放されないため、海洋警察との一戦を覚悟して操業に出ているのだ。

仁川(インチョン)海洋警察3005艦が13日未明、仁川中区北城洞(プクソンドン)の海洋警察の埠頭に曳引した66トン級の中国漁船「魯文漁」からは、6メートル以上の竹やりや斧、鎌、シャベルや鉄パイプ、ガラス瓶など、海洋警察の取り締まりに抵抗するための凶器約20点が押収された。出港前に衣類や飲料水、食糧などを船に積み込む際、凶器も一緒に準備したと、拘束令状が申請された中国船員らは供述している。

西海(ソヘ・黄海)上の排他的経済水域(EEZ)を越えて違法操業をする中国漁船は、主に遼寧省と山東省一帯の港から出港し、海洋警察に抵抗するためにほとんどの漁船が凶器を積んでいると、海洋警察は説明した。海洋警察の捜査の結果、故李清好(イチョンホ)警長も、船長の程大偉容疑者(42)が操舵室に隠していた刃物で刺されて死亡したことが明らかになり、船長と船員全員が海洋警察の取り締まりに徹底して備えていたと見ることができる。「海洋警察に捕まれば終わり」という認識が中国漁船の間で広まっていたためだ。

仁川海洋警察が押収した竹やりや斧、鎌、鉄パイプなどは、全国で取り締まりにあった中国漁船でよく目にする凶器だ。海洋警察にだ捕されないために、漁船20隻余りが大規模な船団を形成して、漁船を綱でつないで共同で抵抗するやり方は古典的な手法だ。

しかし、最近は海に網を下ろすため、重い鉛の塊を数十個ずつ甲板に積んでおいて、取り締まりの警察官に投げたりもするという。だ捕した警察官が鉛の塊にあたって重傷を負ったり死亡するなどの可能性もある。

中国漁船は、鉄で作った高さ1〜2メートルの格子型の網も積んでいる。これまでは、海洋警察の隊員が乗った高速ゴムボートが接近できないように船尾と船首などにぶら下げる程度だったが、海洋警察がだ捕のために出動すれば、漁船の周りにこの網を投げ、海洋警察が乗船できないように阻止することもある。

仁川海洋警察のチョン・テギョン警備課長は、「催涙液を混ぜた水砲のような先端の鎮圧装備を開発し、高速ゴムボートに搭載したが、中国船員が必死の覚悟で凶器を振り回し、隊員が負傷するケースが多い。銃器の使用を含め、中国船員の抵抗を無力化させる案を検討している」と話した。



kchwang@donga.com